「ぐるナイ」でまさかの“続きは次週の放送…” わざわざ分割する事情

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 5月7日、映画「タイタニック」が“金曜ロードショー”(日本テレビ)で放送された。ジャック(レオナルド・ディカプリオ)とローズ(ケイト・ウィンスレット)のラブストーリーが盛り上がり、タイタニック号の異変を予感させたその時、《タイタニック[後編]来週放送》という非情なテロップが……。さらに、「タイタニック」後編の前日、13日には「ぐるぐるナインティナイン」(日テレ)でも《続きは次週の放送で》というナレーション。単なる偶然か。いや、それぞれ事情があるそうで……。

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 映画「タイタニック」(ジェームズ・キャメロン監督)は、97年に公開され、世界中の興行記録を塗り替え、日本でもいまだ洋画歴代No.1(興収262億円)に君臨する大ヒット作だ。アカデミー賞では11部門で受賞し、「ベン・ハー」(59年)、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」(03年)と並ぶ最多受賞作でもある。主演のディカプリオが“レオ様”と呼ばれて大ブレイクしたのもこの作品がきっかけだった。

 そんな大ヒット作だから、度々テレビでも放送されてきたが、意外なことに今回がまだ5度目という。日テレ関係者が言う。

妻夫木の黒歴史も

「金曜ロードショー枠でも13年ぶりの放送です。放送が少ないのは、まず放映権料が高額だからでしょう。『タイタニック』を01年に初めて放送したのはフジテレビですが、当時は25億円とも30億円とも言われていました。もちろん、今はそこまで高額ではありませんが、もうひとつ放送しにくい理由が、時間の長さ。上映時間が3時間14分もあるため、2時間の映画枠ではやりにくいのです」

 だから、今回は5月7日、14日と2週に分けて放送されたわけだ。

「7日のラテ欄には、“『タイタニック』(前)”とあったのですが、視聴者から『なんで2週に分けて放送するんだ!』とクレームもあったそうです。もしかすると、04年にフジが夜7時から一挙放送した記憶があったのかもしれませんね」

 フジは01年と04年に「タイタニック」を放送している。01年の放送も前後編と2回に分けたが、2夜連続の放送だった。

「地上波初の放送ということで、フジも気合いが入っていました。前後編に分けるにあたり、キャメロン監督に編集し直してもらい、吹き替えには豪華声優陣で固めた。ところが、主演のディカプリオを妻夫木聡、ケイトを竹内結子にしたため、かえって2人のアラが際立ってしまい、評判は決して良くありませんでした。そのため、04年10月2日に一挙放送した時には、主演の2人のみ入れ替えて放送されました」

 ちなみに週刊女性(20年11月24日号)でも「『芸能人』声優のガッカリ!列伝」では、筆頭に彼が挙げられている。以来、彼は吹き替えの仕事は入れてないようだ。

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