医療従事者向け「N95マスク」で詐欺被害100億円超え 相次ぐ訴訟の“加害者”には有名病院の元部長も

国内 社会

  • ブックマーク

マスクブローカー

 不織布マスクやウレタンマスクなどとは違い、医療従事者向けの「N95マスク」はいまなお品薄状態にある。目下、そのシェアの大半を占める米国化学メーカー「3M(スリーエム)」製のマスクに絡む「詐欺」が横行。訴訟が相次いでいるのだ。

 ***

 N95マスクとは、「米国労働安全衛生研究所」が定めた空気感染リスクの低減基準をクリアしたマスクのこと。医療従事者にとっては頼みの綱である。

 マスクビジネスを手掛ける人物によると、「3Mマスクの正規品を仕入れるルートは通常、3Mから正規代理店、卸売業者を経て、エンドユーザーという流れ。...

つづきを読む