小室圭さんが自分の正当性だけを主張して…その結果、起きる宮内庁が最も恐れることは

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敗戦と天皇家

 1945年8月に日本が敗戦を迎えると、一般庶民でも天皇制の存続に不安を覚える者は少なくなかった。

 戦争責任の問題もあり、天皇制に対する批判の声も強かった。1946年5月の「米よこせメーデー」では、以下のような強烈なプラカードを掲げる者もいた。

「ヒロヒト 詔書 曰ク 國体はゴジされたぞ 朕はタラフク食ってるぞ ナンジ人民 飢えて死ね ギョメイギョジ」

 掲げた共産党員は不敬罪で起訴され、日本国憲法の公布に伴う大赦で免訴となった。日本史の授業で習った人も少なくないだろう。

 一体、いつから皇室に対する敬意は復活したのか、その疑問に答えるのが朝日新聞の世論調査だ。戦後の結果を伝える記事がデータベースに残っているため、パーセンテージの推移をたどることができる。

「皇室に親しみを持つ」、「持たない」という回答が、1959(昭和34)年から、2019(令和元)年までどのように変化したか、折れ線グラフを作成してみた。ご覧いただきたい。

ミッチーブーム

 朝日新聞が20年7月に掲載した「(世論調査のトリセツ)昭和~令和、皇室への親近感は」によると、同紙が「今の皇室に親しみを持っていますか」と最初に質問したのは1959年2月だという。

 日本で“ミッチーブーム”が巻き起こったのは58年から56年のことだ。現在の上皇妃・美智子さま(86)が、皇太子妃になられることが発表されたことに端を発する。

 お祝いムード一色の世相を反映し、「皇室に親しみを持つ」との回答は60%に達した。一方の「持たない」は26%にとどまった。

 だがその後、皇室に対する“支持率”は低迷を続けた。78年と82年の調査では、「持たない」が「持つ」を上回った。担当記者が解説する。

「78年は『持つ』が44%だったのに対し、『持たない』は47%でした。82年は41%と46%を記録し、更に差が開きました。“支持率”低下に大きな影響を与えたのが、20~30代の回答です。朝日新聞によると、当時の60歳以上は76%が親しみを感じていたのに対し、30~20代は6~8割が『持ってない』と回答したそうです」

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