未だ消えない「東京駅」の高層化 63年前の十河構想が不死鳥の如く蘇る可能性も
東京駅は1914年に開業した。東京都内に所在する主要駅のうち、品川駅は1872年、上野駅は1883年、新宿駅は1885年にそれぞれ開業している。
東京駅の開業は、これらより30〜40年ほど遅い。かなりの後輩にあたる東京駅だが、瀟洒な赤レンガ駅舎は東京を代表する風景として語られ、“東京の顔”にもなっている。
帝都の玄関口として計画された東京駅は、その計画段階から念入りにデザインなどが検討された。
明治新政府の首脳たちは、東京駅の駅舎デザインにこだわりを見せるあまり、その竣工は遅れた。...