酒井法子が独立、YouTuberにも挑戦……本人が語る“ファンへの思い”と“これから”

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 歌手で女優の酒井法子(50)が5月1日付で所属事務所「オフィスニグンニイバ」から独立する。個人事務所「スマイル」を起ち上げ、新たにYouTubeにも挑戦していくという。なぜコロナ禍の最中、リスタートに踏み切ったのか――。「デイリー新潮」の独占インタビューに“決意”を語った。

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芸能活動35周年の節目に

「中学3年生の終わりに福岡から上京し、相澤(秀禎)会長(故人・前サンミュージック会長)のご自宅で下宿生活を始めた時から、芸能活動がスタートしました。気づけばあれから35年経ちます。ぼんやりと数年くらい前から、あと何年働けるだろうって考えていました。会社員の定年までだったらあと10年。意外と短いのかもしれない。だったら最後は自分の好きなようにやってみようって」

 酒井はこのように、独立に至った思いを語り出した。2012年に「サンミュージック」から「オフィスニグンニイバ」に移籍して8年。今の事務所に対して不満があったわけではないという。

「社長は常々、『酒井が楽しくなければいいものができない』と、私の意見を尊重しながら仕事を組んでくれました。そんな事務所には感謝の言葉しかありません。けど、逆に言うならば、ずっと過保護にされていたところもあったと思うんですね。“実家暮らし”に不満があったわけではなく、いつか独り立ちしたいという気持ちが50歳になって訪れた。最初、社長も驚いて慰留しましたが、話し合いを重ね、最後はご理解いただき快く送り出していただきました」

息子が背中を押してくれた

 新しい船出への不安を、「大海原にオール一本で飛び出るようなもの」と語る酒井。そんな彼女の背中を押したのが、21歳になるまで成長した息子だった。再始動すれば、再び母親に注目が集まることになる。彼は嫌がらないだろうか――。だが、息子は諸手を上げて賛成してくれたという。

「『いいじゃん。好きなようにやりなよ。ダメだったらすべて投げ出して、ただ生きていればいいじゃん』って。ああ、彼も大人になったんだって思いました。『ママ、すげえ頑張ってきたじゃん。俺、ママのことを尊敬しているよ』とも言ってくれた。一番身近で見てきてくれた彼がそう言ってくれたなら、私、頑張ってきたんだろうなって自信も出てきました」

 新たに作った会社の名前は「スマイル」。酒井自身が社長に就任し、ここを足がかりに自分をプロデュースしていく。1988年発表したシングル「1億のスマイル」から取った社名にかけた思いをこう語る。

「この仕事を続けてきて、何よりも励みになるのはファンの方々の“笑顔”です。今もディナーショーに出ると、デビュー当時と変わらないくらいの熱量で、応援してくれるファンの方々がいらっしゃいます。私と同じように歳を重ねてきた、おじさんおばさんの“法被隊”が最前列で“のりこー!”ってコールしてくれるんです。

 アジアの方々にも同じ思いです。海外のコンサート会場の大きなステージに立つと、いつも、“これ、本当に私のコンサート?”って不思議な気持ちになります。3年前も香港で18年ぶりにコンサートをやりましたが、私たちが用意していなかった曲をファンたちが最後にリクエストしてくれてびっくり。『あなたが満ちてゆく』って曲なんですが、応えて歌うと会場のみなさんで合唱してくれて……」

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