大谷翔平の祖母が語った「早くひ孫の顔が見たい」 活躍を応援し続けた祖父は昨年他界

スポーツ 野球 週刊新潮 2021年4月29日号掲載

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 この活躍は、春の珍事か実力か。ロサンゼルス・エンゼルスの「二刀流」大谷翔平が好調である。その姿に目を細めるのは、岩手県に住む祖母。しかし、そこには「ばあちゃん」ならではの思いもあって……。

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 メジャー移籍後、肘と膝の手術を受けるなど怪我に泣かされてきた大谷だが、4年目の今季は幸先の良いすべり出しだ。

「アメリカのメディアも“今年の大谷は本物だ”と報じていますね」

 と述べるのは、メジャーリーグ研究家の友成那智氏。

 開幕から20試合時点で、打者としては7本塁打、打率3割。投手としても初登板で162キロをマークし、4回で七つの三振を奪った。

「バッターとしてはタイミングの取り方が向上し、苦手だったチェンジアップへの対応も克服しつつある。ピッチャーとしても肘の手術後、課題だったコントロールが改善し、何より自信を持って投げているのがわかります」(同)

 この調子が続けば、30本塁打で2桁勝利という、MVP級の数字も見込まれる、と期待するのである。

「うちの人には、毎日仏壇に“今日はホームラン打ったよ”“ヒット打ったよ”って報告していますよ」

 と語るのは大谷ユリさん。齢80を超えた、大谷の父方の祖母その人だ。

祖父の急逝

 ユリさんは岩手県在住。「うちの人」、すなわち、ご主人の正幸さんは草野球経験者で、「孫の翔」が幼き頃、キャッチボールの相手も務めたとか。高校時には甲子園予選の県大会を欠かさず見に行き、プロ入りしてからも札幌ドームやKスタ宮城を訪れて活躍を観戦。メジャー移籍後は、出場試合を毎回、テレビで応援していたほど「孫愛」に満ちていた。

 しかし、

「去年の3月末だったね。検査入院したら咳が止まらなくなって、そのままコロッて亡くなってしまったんです。2~3日前までは病気ってほどでもなかったのにね……。翔は向こうに行ってるし、ちょうどコロナの時期だったから帰ってこれないでしょ。寂しいもんだね。本人とは電話やメールもしてないし……」

 一周忌を過ぎての復活は、あの世の祖父も力を貸しているのか。

「そうだと良いんだけどね。ただ、あれは怪我が多いでしょ。今は良くても、この後、怪我がなければ本当に良いんだけどね。それだけが心配」

 自慢の孫とは、オフで帰国した今年の1月に久しぶりに会ったという。

「こっちには来てないんだけど、あれの姉が結婚してね。東京で式を挙げた時に会ったよ。会話っていっても、“元気かい?”“元気だよ”くらいだけど、普段通りだったね」

 ともあれ、そんな大谷も、今年で27歳。メジャーの先達の野茂やイチロー、ダルビッシュなどは、渡米時は傍らに妻がいた。「結婚」の話はあるのだろうか。

「わからないね。本人からそんな話も出ないし、彼女がいるのかも知らない」

 ただ、として、こんな願いを吐露するのだ。

「姉さんも結婚したし、できたら私が元気なうちに結婚してもらいたい。翔の子の顔も見たいしね……。それで野球でも活躍してくれれば文句なしだ」

 次のオフには是非墓参りを果たしてほしいもの。その時には、シーズンとはまた別の“報告”があるのだろうか。

ワイド特集「春の珍事」より