「リコカツ」で永山瑛太の怪演にビックリ “シャーロック”織田裕二を超えた!

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影のある瑛太はどこに

 民放プロデューサーは言う。

「私も北川の夫役が、最初、誰だか分からなかったほどでした。同じTBSで放送した『IQ246~華麗なる事件簿~』以上のインパクトがありましたね。織田裕二が演じた天才的頭脳を持つ現代の貴族は、古畑任三郎と杉下右京を混ぜてシャーロック・ホームズの声優を足したような感じで、視聴者も困惑するキャラクターでしたが、瑛太は笑えます。でも、違和感は拭えませんね」

 瑛太と言えば、これまでちょっと影のある役が多かった。

「夫婦を演じたものでも、09年の映画『余命1ヶ月の花嫁』(妻・榮倉奈々)や13年のドラマ『最高の離婚』(フジテレビ、妻・尾野真千子)でも、影がある優しい夫役が似合っていましたからね。また同じTBSには、航空自衛隊を描いた『空飛ぶ広報室』(綾野剛、新垣結衣)という名作がありますが、自衛官はあんな話し方はしませんよ」

 思い切った役作りであることは間違いない。

「昨年来、所属事務所から独立するタレントが相次いでいますが、独立後はあまりうまくいっていないタレントが多いようです。瑛太もこの春、独立し、初仕事ですからね。しかも連ドラとなると18年の広瀬すず主演『anone』(日本テレビ)以来3年ぶり。それもあってか、力が入りすぎなんて声も聞きます。一方で、弟の永山絢斗(32)は今も瑛太のいた事務所に残り、知名度も実力も伸ばしています。『リコカツ』の前クール『俺の家の話』でも主演の長瀬智也の弟役を好演していました。弟に追いつかれつつある、というところでしょうか」

 とはいえ、「リコカツ」の瑛太も、時間が経つにつれ、少しずつ慣れてきた。“全員離婚家族”のキャッチフレーズ通り、2話目以降は、彼らの家族の“リコカツ”も展開されるようだ。

「北川の父役は佐野史郎さん(66)です。佐野さんと言えば、92年の『ずっとあなたが好きだった』(TBS)の冬彦さん役の怪演が今でも語り草になるほど。瑛太も佐野さんに“良い怪演”の秘訣でも教えてもらったほうがいいかもしれません。もともと、演技力は確かですから」

 1話のラストでは、雨に濡れた北川に傘を差し出し、「まだ、君の夫だ」と彼女の心を取り戻しかけた瑛太。今後の展開、佐野のアドバイスで瑛太のキャラ変はあるのか、楽しみだ。

デイリー新潮取材班

2021年4月23日掲載

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