「伝統文化」を守る人が文化を息苦しくする ヴァレンティノ広告の炎上を考える(古市憲寿)

古市憲寿 誰の味方でもありません 国内 社会 週刊新潮 2021年4月22日号掲載

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 ヴァレンティノの広告が炎上した。畳の部屋にモデルが土足で座り込んだり、着物の帯に見える布をハイヒールで踏んだりというのが、日本の伝統文化に対する冒涜だというのだ。

「時代劇では土足どころか、畳の上で殺し合いまでしていますよね」と突っ込みたくなるが、まあいい。気になったのは「伝統文化」という不思議な言葉である。...

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