TBS「サンデーモーニング」を悩ます高齢化問題、打ち切りやリニューアルが現実味

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ジェンダー意識の差

 ほかにも「サンモニ」には古さが見え隠れする。ジェンダー平等を唱え、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長だった森喜朗元首相(83)の女性蔑視発言を厳しく糾弾しながら、男性の関口氏が単独で司会を務めているところもそうだろう。「シューイチ」のMCはタレントの中山秀征(53)とアナウンサーの徳島えりか(32)で、男女1人ずつである。

 アシスタント陣にも両番組のジェンダー意識に関する差が表れている。「シューイチ」は中島芽生アナウンサー(30)やスポーツ担当の安村直樹アナ(32)ら男女混成だが、「サンモニ」は女性ばかり。三桂に所属する橋谷能理子アナ(59)や唐橋ユミアナ(46)らである。

 ほかの番組を見れば分かる通り、男性が1人で司会をやり、女性の役割はアシスタントスタイルのみというスタイルはもう古くなっている。変えるつもりはないのだろうか。

 たとえば「サンモニ」アシスタントの橋谷氏は元テレビ静岡アナで、「ニュースステーション」(テレビ朝日)のアシスタントキャスターも経験するなど経験豊富。コメンテーターと同様に発言したほうが自然ではないか。

 日曜午前の情報番組として33年間君臨してきた「サンモニ」。よもや若い視聴者に見てもらうことを迫られるとは思ってもみなかっただろう。

高堀冬彦(たかほり・ふゆひこ)
放送コラムニスト、ジャーナリスト。1990年、スポーツニッポン新聞社入社。芸能面などを取材・執筆(放送担当)。2010年退社。週刊誌契約記者を経て、2016年、毎日新聞出版社入社。「サンデー毎日」記者、編集次長を歴任し、2019年4月に退社し独立。

デイリー新潮取材班編集

2021年4月18日掲載

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