サッカー日韓戦、惨敗の韓国から“反日”の罵声が上がらない理由

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 都合の悪いことは何でも“日本のせい”にする、かの国の様子がおかしい。

 3月25日、サッカーの日韓親善試合が10年ぶりに行われ、韓国代表は日本に0ー3と惨敗したのだが、お約束の罵声が聞こえてこなかったのである。

「いつもなら“あれはオフサイドだった”とか“審判が買収された”とか、日本を悪者にして鬱憤を晴らす、あるいは“今回は主力がいなかったから”と負け惜しみを言うのですが……実際、この試合でもエースの孫興民(ソンフンミン)が欠場したものの、彼がいないから負けたというふうな言い訳も見当たりません」

 と、サッカーライターが苦笑する。

「今回は、覇気が見られなかった自国の選手や、勝敗優先でなく実験的な選手起用に終始した監督にブーイングが沸きました」

 平生はわが国に向けられる度を過ぎた怒りが身内に向けられているのだ。当たり前に思えるが、かの国では珍しい現象なのである。

 激しい批判に対して、

「大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョンモンギュ)会長はたまらず“敗北に失望したサッカーファン、関係者、国民の皆様に協会会長として大変申し訳なく思っております”という謝罪文を発表。たかだか親善試合に負けただけなのに極めて異例です」

 もっとも試合では、韓国のお家芸であるラフプレーは相変わらず。なかでもDF冨安健洋は、韓国選手の肘打ちを食らい出血し、歯が欠けた。ところが、試合後にこれまた椿事が起きた。

「韓国メディアが“マナーでも負けた”などとラフプレーを厳しく非難。さらに、冨安のインスタグラムに韓国サポーターから“大韓民国国民として心よりお詫び申し上げます”“韓国を嫌いにならないで”など多数の謝罪コメントが寄せられたのです」

 いまだかつてわが国がかの国からかくも謝罪を受けたことなどあっただろうか。

週刊新潮 2021年4月8日号掲載

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