広島カープのサプライズ、次期監督候補に「金本知憲」の名前が急浮上してきた背景

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鈴木誠也の存在

 念のため、金本がFA宣言した2002年オフのことを振り返っておくと、金本自身は「後輩のためにも、FAしての残留」を球団に求めていたものの、球団は「マネーゲームになる」とこれを却下。そこにラブコールを送ったのが阪神の星野仙一監督だった。

「佐々岡はどうしても監督をやりたいという思いはないみたいだし、金本と佐々岡はテレビで共演したりもして仲が良い。金本・新井はちゃんと師弟関係がある。佐々岡、金本、新井と繋いでいくこと自体に問題はなさそうです」

 冒頭の記者に、今回の広島フロントの「心変わりの背景」について聞いてみると、

「鈴木誠也がいつメジャーに行ってもおかしくないということも大きいのかなぁと思います。ソフトバンクの柳田悠岐が大型契約を球団と更新して大リーグ行きがなくなった今、メジャーが熱視線を送っているのが鈴木でしょう。球団の方も、“マエケン(前田健太)のときもそうだが、“メジャー志向の選手はできる限り応援してあげたい”“本人が『来年行きたいです』と言えば話を聞く”と言っていて、ポスティングによるメジャー挑戦は現実味を帯びている。コロナ禍でメジャー球団の財政が著しく痛んだのは誤算でしたが、それでも良い選手は選ばれる。広島としては、スター選手が流出する危機が差し迫っている中で、過去に遺恨があったのだとしたらそれは水に流し、全国区の知名度を誇る金本の人気にすがってみたいというのは理解できる話ですね」

デイリー新潮取材班

2021年3月31日掲載

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