徳光正行のごく私的な「セ・リーグ6球団」の順位予想

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なぜ、3位なのか?

 他方、攻撃陣ですが、坂本勇人選手・岡本和真選手・丸佳浩選手については言及するまでもないので置いときまして、梶谷隆幸選手のいやらしいまでの粘り、つまり出塁率の高さがかなりの効果を生みそうです。

 さらに、何かが開眼したように思える若林晃弘選手の活躍にも期待したいところであります。

 選手の皆さん、心を鬼にしてペナントを制して、来るべき日本シリーズに臨んでください!

 さあ、2位以下でございます。

 まずは2位予想の広島について。

 広島は各評論家の評価はあまり高くないみたいですが、そろそろ良い意味での緒方野球からの脱却をしそうな気がしまして、この順位と予想してみました。

 佐々岡監督の下、投手のチームになっていきそうな予感がいたします。

 大瀬良大地投手の復活、昨年の新人王・森下暢仁投手、安定感が出てきた九里亜蓮投手に遠藤淳志投手なんかも楽しみです。攻撃人では西川龍馬選手と新婚で元々のポテンシャルが高い小園海斗選手に注目したいですね。

 続きまして3位予想の阪神であります。

 正直、阪神と広島の順位予想は迷い、熟慮の末にこうさせて頂きました。

 では、なぜ、3位なのか?

 それはたった1つ守備力の弱さであります。

 今年は川相昌弘さんを臨時コーチに招いて守備力向上を目指していたそうなのですが、オープン戦を見た感じですとウーンと言う感じでしたね。

 まあ、でもそれ以外は前途洋洋と申しましょうか、先発投手陣の充実ぶりは巨人と双璧もしくはそれ以上かもしれないですし、なんといっても驚異の新人・佐藤輝明選手の存在は眩いばかりであります。

 巨人とのオープン戦でのレフト方向へのホームランはお見事でございました。是非是非大切に育てて欲しいものですね、変なタニマチに引っかかったりしないように…。

主力4人が不在で

 そして4位予想の中日ですが、去年の最後の追い上げっぷりは見事だったのですが、沢村賞・大野雄大投手とその他の選手の年俸差がチーム内の不協和音に繋がらないかと思い、この順位にしてしまいました。

 32歳の大野3億円に対して、助っ人を除くと、大島洋平(35)2億5000万円、平田良介(33)1億8000万円、大野奨太(34)1億円、高橋周平(27)8,000万円といった具合です。

 それは半分ジョークとしまして、それ以前に先発投手の駒が足りないように見えます。

 ただ、木下拓哉捕手が正捕手としてデンと構えるようになると、かなり強力なチームにはなりそうですよね。彼の打力は中日キャッチャー史上最高と言っても良いのではと思うほどの魅力があります。

 続いて5位予想のヤクルト。

 昨年の予想は最下位にしまして残念ながら的中してしまったのですが、今年は順位を1つあげての予想にいたしました。

 大ベテランの石川雅規投手・小川泰弘投手・田口麗斗投手のちびっこ三本柱が機能し、バンデンハーク投手がソフトバンク初期の輝きを取り戻したら、順位は大きく変わってきそうではあります。

 そして攻撃陣に目を向けますと球界の至宝・村上宗隆選手、残留を決めキャプテンに就任した山田哲人選手(体調がイマイチのようですが)、パワーを秘めた眠れる獅子ならぬ燕・中山翔太選手などスラッガーが揃っているので、是非素人である私なんかの予想を覆して欲しいですね。

 最後に6位予想の横浜DeNAなのですが、ここは去年とあまりにもチームが変わってしまった、しかも戦力ダウンが顕著でありまして(口の悪いプロ野球ファンは「巨人が梶谷と井納を金で引っこ抜いたんだろ?」なんて言いそうですが、FA移籍は選手の権利なので悪しからず)。

 なにせ梶谷・ロペス・オースティン・ソトがいないのは相当厳しいですよね。

 オースティン・ソト両選手は来日の目処が立てばなんとかなりますが、調整がどうなっているのかも未知数でありますし。

 そして投手陣に関しても、開幕候補が最後まで決まらなかったというのがありました。結局、濵口遥大投手に落ち着きましたが…。

 投手の故障者があまりにも多いことが新任の三浦大輔監督にとって大変お気の毒ですが、横浜一筋で横浜を熟知し2軍監督も務められた方ですのでなんらかのきっかけを作って浮上して頂きたく思います。

徳光正行(とくみつ・まさゆき)
1971年12月生まれ。茅ヶ崎市出身。日本大学芸術学部在学中よりミュージシャンを目指すが、父の病により断念。その後、司会業やタレント業に従事する。また執筆活動にも着手し『伝説になった男~三沢光晴という人~』『怪談手帖シリーズ』などを上梓。1月28日、『現代怪談 地獄めぐり 羅刹』(竹書房文庫)を出版。現在YouTube「徳光ちゃんねる」でも活躍中。

デイリー新潮取材班編集

2021年3月25日掲載

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