NHK「ごごナマ」がひっそり終了へ、これから「船越英一郎」を待ち受ける苦難

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NHKでも気にする低視聴率

 そんな船越に危機がやって来たのは、番組スタートから3カ月後。松居一代との離婚騒動が起きた。

「もっとも、番組で騒動について触れることはありませんでしたね。視聴者はそっちの話が気になっていたはずですけどね。それでも彼は降板などは一切考えもしなかったようです」

 そもそも“2時間ドラマの帝王”はなぜMCを引き受けたのか。

「やはりギャラでしょうね。俳優出身の司会者は成功したケースが多い。川崎敬三はじめ関口宏、女性は森光子、山口淑子、高峰三枝子さんもいた。近年では坂上忍、谷原章介なども。船越さんも彼らを目指したのでしょう。2時間ドラマの出演料は1本150~200万円くらいあったと思いますが、地方ロケでは1週間から10日程は拘束されます。それに比べて『ごごナマ』は、毎日とは言っても拘束されるのは生放送+1時間程度、スタジオも都内にあるわけですから夕方から別の番組に出演することだって可能です。『ごごナマ』のギャラは1本50万円と考えても、月~木曜の1週間で200万円、1年50週と見て1億円です。当時から2時間ドラマは地上波から次々と姿を消していたので、渡りに船と考えたのではないでしょうか。彼はすでにバラエティの出演経験もあったので、うまみもよくわかっていたと思います」

 いつの間にか3時間の大型生放送は75分番組(13:40~14:55)に縮小された。そして3月18日をもって番組は終了する。

「さすがに視聴率が悪すぎました。例えば3月1日の第2部は世帯視聴率こそ1・7%ですが、個人視聴率で見ると、F1(20~34歳の女性)、M1(20~34歳の男性)、さらにM2(35~49歳の男性)で計測不能の米印(*)になりました。米印、業界で言うところの“目の検査”はあり得ません」

 今後は再び本業の俳優として活躍することになるのか。

「今や2時間ドラマは皆無に近い状態ですから、本人も頭が痛いでしょう。とはいえ、船越さんは天下のホリプロ所属です。その気になれば、和田アキ子の子分的な役割で『アッコにおまかせ!』(TBS)に出演することもできる。さまぁ~ずやバナナマンに乗っかって、新たな道を開拓する手もあります」

デイリー新潮取材班

2021年3月13日掲載

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