津波被災地の“異様”な夜の光景 カメラマンが見たものとは

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大型漁船の異様な姿

 震災から数週間後、被災地は復興へと大きく動き始めていた。が、夜になると昼間の喧騒とは裏腹に、街は沈黙に包まれる。夜の被災地を撮り続けたカメラマンが見たものとは――。

(「週刊新潮」別冊「FOCUS」大災害緊急復刊より再掲)

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 3月11日以来、深くて安らかな眠りは誰にも許されなくなった。避難所の硬い床に身を丸める被災者にも。そして、その苦難がわが身に起こっていたかもしれないと考える人々にも。誰にも悩みはあったにせよ、あの日までは目が覚めれば日常があった。...

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