台北の街から福原愛の広告が消えた! モラハラ&不倫報道、台湾人の反応を現地在住の日本人が取材

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田舎暮らしに我慢できなかった?

 3月6日に放送されたあるケーブルテレビの番組では、司会者が、「福原は国際大会など百戦錬磨で気を張って試合を続けてきた娘で、かなり気性も激しい。そんな女の子がだよ、急に台南の田舎で、卓球に興味もない家族に囲まれて、何年もガマンできるかね? 不可能だろ」と語っていた。

 現役引退と同時に台湾へ嫁いできて、幸せの絶頂のように感じたのも束の間。日本時代と比べて、台湾では自分の活躍の場が思いのほか少ないということに、愛ちゃんは早々に気づいたのではないだろうか。一方で、日本からは相変わらず卓球がらみの仕事のオファーが定期的にくるわけで、自然と足は日本へ向かうことになる。しばらくすると、台湾での家庭生活と日本での芸能生活という二重生活に陥り、夫との別居生活が常態化していく。そこに、コロナ禍で移動が不便になるという状況が生じ、別居期間を長くする要因になったのかもしれない。

 幼少の頃から日本卓球界のアイドルだった愛ちゃんを知る私たち日本人からすれば、彼女がそういう状況に陥ってしまった事情もなんとなく理解できる。東京オリンピックが延期になってしまった今だからこそ、元日本代表として卓球界を下支えするような仕事をしたい。そう考えての長期滞在だったのかもしれない。

 だが、台湾人の多くは、「コロナで移動が不便なら、台湾でおとなしく子供と時間を過ごしていればいいのに、わざわざ日本に居続ける理由がわからない」と感じるのだ。なによりも家庭の絆を第一に考える台湾人には、彼女の行動は不可解なものにしか映らないのである。

それでも夫が離婚を否定するワケ

 ただし、前出のゴシップ好きの友人はこうも語る。「それでも江は、福原との離婚を簡単には承認しないでしょう。理由は2人の経済格差。福原はタレントで、日本卓球界で重宝されていて、仮に離婚しても経済力はビクともしない。

 一方で江の方はというと、多少は裕福ではあるけれど、台湾では中流程度。江自身にタレント性があるわけでもなく、愛ちゃんという配偶者あっての有名人です。離婚によって今まで夫婦で出演していたCMは全て降板、賠償金問題にまで発展するとしたら、経済的にマイナス要因ばかりなので、しばらくは離婚を拒否し続けるんじゃないかな」

 たしかに今のところ、夫である江は愛ちゃんを擁護して離婚を否定している。だが、台湾人の気質を考えれば、このままでは江の一族郎党が黙ってはいないだろう。仮に愛ちゃんの不倫疑惑が確定的となれば、「そんなふしだらな日本人妻とは、さっさと別れてしまえ」という話がトントン拍子で進む可能性もある。仮に妻側の不貞で離婚となれば、愛ちゃんは子供の養育権も奪われてひとり寂しく日本に出戻りする、という結末になることも大いにありうる。

 もちろん、夫婦のことは他人にはわからないので、愛ちゃんの不倫疑惑や夫のモラハラ疑惑の真偽は定かではない。ただし、これまで「中国でも人気者だった日本卓球界のアイドルが、台湾にお嫁に来てくれた」と歓迎ムードだった台湾の人々が、今回の騒動で大きく失望していることは間違いない。

広橋賢蔵(ひろはし・けんぞう)
台湾在住ライター。台湾観光案内ブログ『歩く台北』編集者。近著に『台湾の秘湯迷走旅』(双葉文庫)など

デイリー新潮取材班編集

2021年3月9日掲載

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