「田口麗斗」電撃移籍で「小林誠司」もいよいよか 正捕手争いに敗れた高給取りの行先

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 桑田真澄(52)の投手チーフコーチ補佐就任や、ドラフト5位の秋広優人(18)が話題となった今年の巨人軍春季キャンプだが、正捕手争いにも注目が集まった。さすがは選手層が厚い巨人軍。原辰徳監督(62)の新構想が明かされたため、かつて阿部慎之助(2軍監督=41)の後継者として活躍した、あの有力選手が放出されるのではないか、と囁かれているのである。

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コンバートの石川は第3捕手?

 キャンプ序盤、ブルペンに捕手用のプロテクターをつけて現れた見慣れぬ姿の男に報道陣は騒然となった。石川慎吾外野手(27)であった。

「東大阪大柏原高時代は強打の捕手として鳴らした石川にとって、10年ぶりのマスクでした。さすがにレベルの違うプロの実戦では起用を不安視されていましたが、22日の紅白戦でマスクをかぶって出場し、つつがなくこなしていた。石川は第3捕手として起用されるのではないかと言われています。めったに出番のない第3捕手は、故障などの緊急事態に入れればいい。オープン戦でも1イニング程度の起用はありそうです」(番記者)

 ベテラン・炭谷銀仁朗(33)は、“2番手”というのが大方の見方だ。

「2018年オフに原監督が3度目の監督就任するにあたって、真っ先にフリーエージェントによる獲得候補にあげたのが炭谷。昨年は打者としては振るわず、打率は180にとどまりましたが、守備面における監督の信頼は絶大で、いつも“銀ちゃんのリードはうまい”と褒めています」(巨人OB)

打力で原監督の信頼が厚い大城

 そんなライバルたちを制し、昨季に続き正捕手を有力視されているのは大城卓三捕手(28)である。東海大相模高-東海大で、原辰徳監督(62)直系の後輩でもある大城の強みは打力だ。

「他球団に打てる捕手がいなかったという事情もありましたが、昨年はベストナインのタイトルを獲得。まだリードや捕球、ワンバウンドの球を抑えるブロッキングなどに課題は多いですが、昨季は捕手陣では最多の93試合に出場し打率・270、9本塁打、41打点と活躍した」(前出・記者)

 だが、もしこの布陣で行くとなると、“あの男”があぶれてしまうことになる。阿部慎之助の後継者としてかつては正捕手を務め、2017年のWBCでもマスクを被った小林誠司である(31)。彼はいまチーム内では浮いた存在となっているという。

田口放出で囁かれるトレード

「体の頑丈さが売りで欠場のないことが評価されていたが、昨季は開幕直後の死球による長期離脱と復帰後の2軍戦中のワンバウンド処理で右手の人差し指を骨折した。一向に向上しない打撃と度重なる故障で全権を担う原監督の評価はガタ落ちです」(前出・OB)

 さらには、こんな声まで……。

「巨人は昨季から『飼い殺しをしない』という大義名分を掲げています。競争に敗れた高給取りをトレードの駒にしているので、放出される可能性もあります」(同)

 3月1日には、生え抜きでかつて2年連続2ケタ勝利をマークしたこともある田口麗斗投手(25)が、同じセ・リーグの廣岡大志内野手(23)とのトレードでヤクルトに出されたばかりだ。もっとも、小林は移籍先には困らないという。

「パ・リーグ球団がすでに熱い視線を送っていると聞いています。投手が打席に入るセ・リーグと違い、捕手に打撃よりも守備力が求められるパ・リーグに需要が高い。甘いマスクから女性人気も高く、年俸1億円の高給ですが、引く手あまたなのではないか」(前出・記者)

デイリー新潮取材班

2021年3月5日掲載

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