「石原さとみ」は早くも春ドラマの番宣を開始 コロナ禍で激変した“過酷な撮影事情”

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コロナばかりのせいではない

「新型コロナのせいですよ。昨年は、撮影ができなくなり、放送中だったドラマも中断せざるを得なくなり、多大な損害を被りました。年が明けても、状況は変わっていません。ですから、撮影現場では感染リスクを少しでも減らすために、まず制作スタッフの人数を減らしています。さらにスタッフのマスク&フェイスガードの着用は当然として、出演者もリハーサルではマスク&フェイスガードをして臨み、本番直前に初めて素顔を出す。演技をしたら、すぐにマスクを着用して、自分の楽屋に戻るということを繰り返しています。リハから本番、休憩自体ですら厳戒態勢で臨んでいるのです。ですから、よーく見ると、俳優や女優の顔にうっすらとマスクの跡がついていることもあります」

 当然、撮影ペースは遅くなっているという。

「働き方改革もあり、撮影時間が限られたところに、コロナでスタッフ人数も限られましたからね。しかも、緊急事態宣言が再発動され、ドラマの撮影も夜8時で終了しているんです。撮影で借りていたレストランやカフェなども8時で閉店しなければいけませんからね」

 飲食ではなく、撮影のためでも8時で終了しなければいけないのだろうか。

「撮影のためでも、万が一、コロナ感染者が出た場合には、協力していただいたお店に迷惑がかかりますからね。これまで1日で撮影できていたシーン数が、今では1日半もかかるようになっています」

 となれば、撮影期間は長くなる。

「これまでテレビドラマの撮影は、放送開始の1カ月前にクランクインし、最終回の放送1週間前に10話を撮り終えるという、4カ月スケジュールが組まれてきました。こうしたギリギリのスケジュールで撮影していたために、昨年のような放送中断ということになったのです。加えて、スタッフ、出演者にコロナ感染者が出たら、撮影は中断、放送枠に穴が空くということになりかねません。最悪の事態を避けるために、余裕を持ったスケジュールを組まざるを得なくなったのです」

 だからといって、今年10月スタートのドラマを撮影中なんて、いくら何でも早すぎないか。

「小栗旬は来年のNHK大河『鎌倉殿の13人』の主演が控えていますからね。同様に菅田将暉も義経役で出演しますし、今年公開予定の映画が4本、4月スタートのドラマ『コントが始まる』(日テレ)にも出演する。これまで3年先までスケジュールが埋まっている人気俳優は、連ドラの撮影が終わるとすぐに、映画やCMなど次の作品に入ることが多かった。しかし、そういうスケジュール管理では、1つがズレるとドミノ倒しのように次々とずれ込んでしまいます。最悪の場合、作品に穴を空けることだって発生します。実際、1年半後に放送が延期になった作品もある。なので、所属事務所の意向もあって、連続ドラマはできるだけ前倒しで撮影に入り、スケジュールに余裕を持たせるようになっているんです」

 さらに問題は、コロナばかりではないという。

「今年は延期された東京五輪の開催年です。予定通り開催されるなら、オリンピック・パラリンピック開催の1カ月前から、都内で撮影することはできなくなります。そうした場合も考慮して、7月ドラマ、10月ドラマも前倒しで撮影スケジュールを組んでいるんです」

 その結果、番宣までもが前倒しで放送されるようになったというワケである。ちなみに石原さとみは、東京2020聖火リレー公式アンバサダーの1人であり、長崎の聖火リレーに加わる予定だ。長崎の聖火リレーは5月初旬という。ドラマの撮影が順調に進むことを祈る。

デイリー新潮取材班

2021年3月2日掲載

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