大活躍の「千鳥」に危険な兆候で再認識……やはり明石家さんまは偉大だった

エンタメ 芸能 2021年2月20日掲載

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カブった番組もヒットさせる偉人

「確かにそうです。千鳥の笑いは業界内で人気が高く、彼らの番組を作りたいというテレビマンは多いのです」

 ならば、似たり寄ったりの企画を立てるテレビマンに責任はあるのでは。

「擁護するわけではありませんが、千鳥の面白さはツッコミにあることに異論はないと思います。彼らの面白さを活かした番組を作ろうとすると、VTRにツッコむという形になるのでしょう」

 ちょっと安易ではないか。

「そもそも千鳥がブレークしたきっかけは、14年9月に放送された『アメトーーク』(テレ朝)でしょう。鳴り物入りで上京したものの東京に馴染めず、はまる番組もなかった彼らに、東野幸治さんが“帰ろか…千鳥”と題して、彼らの今後について討論するという企画を放送したんです。もともと大阪で大人気だった彼らは、ロケも上手かったことから、東京でのロケを敢行。やっぱりロケがテッパンで面白いと再認識され、テレビ埼玉でレギュラーだったロケ番組『いろはに千鳥』も火がつきました。テレ朝は『アメトーーク』の枠で『千鳥の大クセ写真館』というロケを含む単発番組を放送し、この評判が良かったことから『テレビ千鳥』をレギュラー化させました。そしてテレビマンは、千鳥のロケ番組を企画し始めました。しかし、すでに彼らは忙しくなっており、コロナ禍もあってロケをやる余裕はなくなった」

「いろはに千鳥」の初回ロケが1日8本撮りだったことは、彼らのネタになっているほどだ。

「そしてテレ朝系の『相席食堂』が関西でヒットすると、彼らはロケに出ず、ロケのVTRにツッコむスタイルとなっていったのです」

 それもまた安易に思えるが……。

「テレビはそうした歴史がありますからね。クイズは流行れば似たようなクイズ番組、ドッキリが流行れば似たようなドッキリ番組、『恋恥』ダンスが流行ればダンスでエンディング、昔はもう少し工夫があったような気もしますが……」

 千鳥にとっては不幸な話だ。せっかくの逸材をテレビマンが潰しかねない。

「しかし、似たような企画、構成の番組であっても、次々に高視聴率番組にしてしまった人がいますからね。“お笑い怪獣”こと明石家さんまさんです。さんまさんの番組の多くは、1対大人数というスタイルのトークバラエティです。相手が芸人、タレント、女子大生、東大生であろうと、笑いを作っていきます。それを30年以上にわたって続けています。天才的な話術とスター性を持っていると言わざるを得ません。やはり、さんまさんは偉大です」

 千鳥は怪獣に近づけるだろうか。

デイリー新潮取材班

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