次なる「育成の星」は誰だ! 今季ブレイクが期待される5人の選手名

スポーツ 野球 2021年2月17日掲載

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 ここ数年、プロ野球界で存在感が増しているのが、育成ドラフト出身の選手たちだ。日本シリーズ4連覇を達成したソフトバンクでは、千賀滉大や甲斐拓也、周東佑京が日本代表クラスへと成長し、セ・リーグ連覇の巨人でも松原聖弥、増田大輝がチームに欠かせない存在となっている。昨年の育成ドラフトには全12球団が参加したが、これは2005年にこの制度ができてから初のことである。そこで今回は今シーズン、ブレイクが期待される育成ドラフト出身の選手をピックアップしていきたい。

 まず育成ドラフトから多くの一流選手を輩出しているソフトバンクで最も期待されるのがリチャードだ。沖縄尚学時代から長打力は評判だったが、確実性と打つ以外のプレーが課題でプロからの評価は決して高くなく、17年の育成ドラフト3位でプロ入り。最初の2年間は三軍暮らしが続いたが、昨年はキャンプ、オープン戦での活躍が認められて3月に支配下登録を勝ち取った。一軍デビューは見送られたものの、二軍では12本塁打、47打点で二冠王を獲得している。

 その持ち味は前述したように何と言ってもそのパワーだ。189cm、119kgという巨漢だが、入団当時よりも体重は増えながらも、体つきは引き締まったように見える。以前は遠くに飛ばしたいという意識から崩される空振りが多かったが、今年のキャンプでは上手く上半身の力を抜いて楽に振って飛距離が出るようになり、確実性もアップしたようだ。守備に関しては、まだまだ安定感を欠くところはあるが、長打が期待できる若手野手が少ないだけにその存在は極めて貴重だ。今年は一軍でレギュラー争いに加わりたい。

開幕から4割

 パ・リーグの野手でもう一人飛躍が期待されるのが2年目の樋口龍之介(日本ハム)だ。横浜高校では、レギュラーとしてプレーしていたものの、上背がないこともあってプロから注目されるような選手ではなく、立正大でも目立った成績を残していない。独立リーグの新潟アルビレックスBCで3年間プレーし、25歳のシーズンに育成ドラフトで指名された遅咲きの選手である。

 1年目の昨年は開幕から4割を超える高打率をマークするなど打ちまくり、9月に支配下登録されるとシーズン終盤には一軍でプロ初ホームランも記録した。168cmと小柄ながらたくましい体格で、パンチ力を生かしたバッティングが持ち味だ。特別高い守備力があるわけではないが、内野の複数ポジションをこなせるのも大きい。同じ内野手では高校卒3年目の野村佑季に期待が高まっているが、樋口も今年27歳と完全に中堅と言われる年齢なだけに、勝負のシーズンとなりそうだ。

 ここ数年、育成ドラフトに積極的なオリックスでは漆原大晟が面白い存在だ。高校時代は無名だったものの、新潟医療福祉大では早くから主戦として活躍。育成ドラフトでのプロ入りながら1年目から二軍で最多セーブをマークし、2年目の昨年キャンプ中に支配下登録された。

 昨年は一軍でも22試合に登板して2セーブ、5ホールドを記録している。150キロ前後のストレートとブレーキのあるフォークが武器で、奪三振率の高さは大きな魅力だ。今季はメジャーから平野佳寿が復帰したものの、チームの将来のことを考えると早い段階で、漆原を抑えに抜擢ということも十分考えられるだろう。

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