仮装大賞の降板を宣言した「欽ちゃん」の胸の内 視聴率と赤字と日テレの事情を汲んで

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何らかの合意

 仕事への張りを失っても、全く不思議ではない。そんな状況の中、2月6日に第98回となる仮装大賞が放送されたわけだ。

 その結果は、視聴率9・8%。昨年よりは微増したとはいえ、10%を3年連続で切ってしまった。

「萩本さんを擁護するとすれば、この日は全局で視聴率が低調でした。新型コロナの自粛疲れから、かなりの視聴者が外出したと考えられます。

 とはいえ、仮装大賞の低調が、後番組に悪影響を与えてしまいました。午後9時からの『1億3000万人のSHOWチャンネル』が8・7%でした。

 更に10時からの『レッドアイズ 監視捜査班』が9・9%。特に『レッドアイズ』は初の1桁となってしまいました」(同・関係者)

 萩本の降板発言は出演者ばかりでなく、番組スタッフにも衝撃を与えたという。

「収録は年末ですから、編集でカットしようと思えば、いくらでもできます。それをそのままオンエアしたのは、やはり萩本さんと日テレサイドで、何らかの合意ができているのでしょう」(同・関係者)

80年代にも降板

 もっとも、日テレの局内はいたって静かだという。

「率直に言って、日テレ局内で『仮装大賞』の話題がのぼることはありません。何らかの形で終わりを迎えることは“既定路線”だからです」(同・関係者)

 視聴率が低迷していることも大きいが、仮装大賞は莫大な制作費を必要とする点も見逃せない問題だという。

「地方予選から行いますから会場費やスタッフの旅費もかかります。本番の映像を撮影するのも、相当な労力がかかっているのは誰でもお分かりでしょう。

 普通の2時間特番と比べると、2~3倍の予算がかかっていると思います。恐らく1億円は軽く超えているのではないでしょうか。

 そうなると当然、低視聴率は赤字の増額にも直結します。1億を超える制作費で視聴率が1桁だと、赤字額が1億円でも不思議ではないでしょうね」(同・関係者)

 実は萩本には“前科”がある。1985年3月、充電という理由で全てのレギュラー番組を降板したのだ。

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