大手百貨店が“贋作”美術品を販売 制作者「画商でも99%は本物と間違える」
海千山千の手練れが跋扈する美術品や骨董品の世界。だからこそ、愛好家は信頼のおける目利きのもとへと足を運ぶのだが……。その鑑定眼も欺かれたとあれば、これはもう始末に負えない。
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東山魁夷に平山郁夫など大家の贋作が出回っている――。昨年、こんな話が美術業界で囁かれはじめた。ある画商によると、
「12月ごろ、大阪の『かとう美術』が偽物を売ったことが分かりました。東京でギャラリーを営む人物が、美術商の交換会に出ていた平山作品に違和感を抱いた。...