中韓で「キムチ戦争」勃発、当局をバックに攻勢の中国に、敗色濃厚の韓国が取った「禁じ手」

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キムチ論争はアメリカに飛び火

 韓国と中国のキムチ論争は、仁義なき戦いの様相を呈しているようだ。

 中国で活動している大食いで有名な韓国人ユーチューバーが、「キムチとサム(サンチュなどで包んで食べる料理)は韓国の食文化」だと発言し、中国のネットユーザーの非難が殺到。

 中国の所属事務所から契約を解除されるなど、中韓ネットユーザーのキムチ論争は、盛り上がりを見せている。

 さらに論争は、アメリカにも飛び火していく。

 ニューヨーク・タイムズの世界版に “韓国のキムチ、世界の人の為のもの”というご大層なタイトルの広告が掲載されたのだ。

 広告には「キムチを漬ける文化は2013年ユネスコ人類無形文化遺産に登録された。歴史的に数千年間、韓国の代表文化として継承されてきた」と書かれている。

 広告の作成者は反日活動家のソ・ギョンドク氏だ。

 ソ氏は2012年、同紙に慰安婦に関する全面広告を掲載し、ニューヨークのタイムズ・スクエア広場に慰安婦に対する謝罪を要求する広告を掲示した。

 しかし、その広告の掲載を委託した代理店から報酬未払いで訴えられるという醜態を晒したことがある。

 慰安婦問題をアメリカに持ちこんで、世界中にフェイク情報を広めたソ・ギョンドク氏が、今度はキムチ論争をアメリカに持ち込んだというわけだ。

 ソ氏は「キムチに関する正確なファクトについて、簡潔に全世界の人たちに教えたかった」とし、「現在キムチに関する文化と歴史を伝える動画を韓国語、英語、中国語など多国語で準備中で、ユーチューブなど世界的な動画サイトを通じて継続的に発信していく計画だ」と話している。

 彼の口からファクトというセリフが出てくることに笑うほかない。

 日本から世界に広がった文化の起源が韓国にあるという虚言を弄して、それを反日活動と結び付けてきたのは韓国が、韓国人のソウルフードであるキムチで中国から同じことをされ始めたのは、とても皮肉なことだろう。

週刊新潮WEB取材班

2021年1月25日掲載

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