英エリザベス女王が「コロナワクチン」接種 天皇・皇后両陛下はいつ、どこで?

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福島県産の米をお求めになった陛下

 先述のとおり、エリザベス女王はワクチンをめぐる憶測を打ち消すべく、ワクチン接種を公表した。同様に、天皇陛下が率先する形で、国民の不安を払拭した例は過去にあるという。

「英国王室のケースと同一視していいものか分かりかねますが、東日本大震災の原発事故後、初めて福島県広野町でコシヒカリが収穫された2013年のことです。当時、そのお米は各省庁の職員用食堂で提供されることになっていました。その報告を受けた天皇陛下(現 上皇陛下)は『苦労されて作ったお米であろうから、自分たちも少しいただこうか』と、御所に届けてもらい、召し上がったのです」
(山下氏)

 いわずもがな、福島県産の農作物への風評被害が大きかった時期である。陛下のこのお振る舞いによって、生産者はどれだけ元気づけられたことだろう。

 さて、最後に具体的なワクチン接種の手順である。皇室ともっとも「近い」病院となると、皇居の東側に位置する宮内庁病院が思い浮かぶが……。

「宮内庁病院以外では、上皇上皇后両陛下が手術を受けられた東大病院も頭に浮かびますが、これらの病院に行かれてワクチン接種をされることはないのではないかと思います。侍従職、上皇職、皇嗣職には常勤の侍医や看護師がいますから、それぞれのお住まいで対応できるのではないでしょうか」

 この点は、ウィンザー城で接種した英王室と同じ。皇族がワクチン接種をされた暁には、宮内庁は発表するのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2021年1月20日掲載

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