大晦日にひっそり放送された「木梨の輪。」 豪華出演者で再認識した木梨憲武の人脈力

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とんねるずの“タレント力”

 Twitterでの評価は高く、TVerで視聴したというツイートも多い。こんな番組を、1回で終わらせるのはもったいない。レギュラー特番化も現実味を帯びる。

「前例もあります。佐藤さんと中井さん、そしてヒロミさん(55)と木梨さんの4人が出演する特番が、テレビ朝日で制作されていたことがありました。また同局は、木梨さんと水谷豊さん(68)との特番も放送しています。こちらは最新版が一昨年は5月にオンエアされました」(同)

 木梨と交友関係のある大物芸能人を改めて列挙してみると、北島三郎(84)、宇崎竜童(74)、秋元康(62)、三谷幸喜(59)、藤井フミヤ(58)、武豊(51)、森山直太朗(44)──と、これでもごく一部だろう。この幅広さを考えると、特番の“ネタ”が尽きることはなさそうだ。

「石橋貴明さん(59)もスポーツ界に友人が多いことで知られています。もちろんタモリさん(75)、ビートたけしさん(73)、明石家さんまさん(65)といった“BIG3”の交友関係も凄いでしょう。ところが、とんねるずの2人は先輩から後輩まで分け隔てなく仲が良いところがあり、おまけにバラエティ番組でコラボできることが、他の大物お笑い芸人にはない“タレント力”だと思います」(同)

有吉弘行との“差”

 なぜ木梨は、これほど他ジャンルの大物と仲良くなれるのか、謎を解く鍵は“遊び心”だという。

「もちろん木梨さんの人柄が愛されているのは言うまでもありません。それに加えて遊び心に溢れる人です。初対面は仕事での共演でも、部活のノリというか、次第に学生の共同制作のような雰囲気になっていき、それに大物の俳優もミュージシャンも魅せられていくのではないでしょうか」

 似た雰囲気を持つテレビ番組に「有吉の夏休み」(フジテレビ系列)がある。有吉弘行(46)の冠番組であり、彼が過ごすハワイでの夏休みに密着した特番だ。

 2013年から毎年9月に放送されており、今年は1月1日に「有吉の冬休み 密着77時間 in 沖縄」もオンエアされた。

「有吉さんの番組も人気がありますが、出演者は芸人が大半で、それも後輩ばかりという点が物足りないところです。

『木梨の輪。』を見てしまうと、内容の充実度に差があるというのが率直な感想です。視聴率は有吉さんのほうが高いでしょうし、若い視聴者は佐藤浩市さんより、アンガールズの田中卓志さん(44)と有吉さんのカラミで笑うと思います。

 ですが、それでも『木梨の輪。』は、木梨さんしかできない番組であり、だからこそ評価は高いでしょう」

週刊新潮WEB取材班

2021年1月13日掲載

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