箱根駅伝「創価大」エースの休学理由 宗教を巡るトラブルか

スポーツ 週刊新潮 2021年1月14日号掲載

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 今年の箱根駅伝の主役は創価大であろう。往路を制覇し、復路も最後まで優勝争い。駒大に総合優勝はさらわれたが“もう一花(ひとはな)咲か創価(そうか)”のスローガン通り、大輪の花を咲かせた。だがその快挙の陰で、躍進を支えた立役者を心配する声が。

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 創価大初の往路優勝の立役者は、4区を走った嶋津雄大選手(3年)。取材にあたったスポーツ紙記者が振り返る。

「2位でタスキを受け取った嶋津は、一気にトップに躍り出て初優勝への流れを手繰り寄せました。前回も10区で区間新。初のシード権獲得に貢献しています」

 そんな創価大のエースは、

「ランナーには珍しく小説家を志していることや、根本的な治療法がなく、失明の可能性もある網膜色素変性症を抱えていることもあり、その活躍が注目されています。ですが、往路優勝会見で、妙に気になることがありまして」

 どんなことかといえば、

「嶋津は自ら、昨春から夏にかけて休学していた事実を明かしました。しかし休学の理由を訊かれると、“自分から言うことはできません”と口ごもり、“大学に問い合わせてほしい”と回答を拒んだのです」

 会見はリモートだったため、大学関係者が同席しているわけでもなく、問い合わせようにも、大学自体が正月休み。おめでたムードは消え、休学の真相に迫れない記者たちは顔を見合わせ、首を傾げるばかりだったという。あらためて大学に問い合わせると、

「休学の理由については、本人のプライバシーに関わることですので、どの学生であれお答えしていません」(創価大学企画広報課)

 大手紙運動部デスクの話。

「目に異常が生じたといった理由で休学はしませんよね。だから駅伝部内でいじめなどがあったのか、とか、創価大ならではの信心をめぐるトラブル? などと囁かれています」

 そもそも、駅伝部に学会員はどれほどいるのか。月刊誌「宗教問題」の小川寛大編集長によれば、

「創価大は学会員でなくても入学可能ですが、現実には学生の多くが学会員です。ですが、駅伝部をはじめ、スポーツ推薦で入る学生の大半は非学会員です」

 創価学会に詳しいジャーナリストの乙骨正生氏はこう語る。

「創価学会幹部から、今回箱根を走った10人のうち3人が学会員と聞いています。嶋津選手の“大学に聞いて”との言い方はいかにも不自然。“入信すれば目の病気も治る”などと折伏(しゃくぶく)、つまり、学会に入信するよう勧誘されたりしてトラブルになったのではないでしょうか」

 嶋津選手自身が、休学の理由を明かす日は来るだろうか。

ワイド特集「逆風が強く吹いている」より