「闇営業芸人」が年末、地上波に復帰 明るい見通しは「田村亮」だけという現実

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

田村亮への同情論

 同社の所属タレントとした田村亮を、吉本興業が専属エージェント契約を結ぶことになったのだ。

「田村淳さんのバックアップが効果を発揮しています。淳さんの事務所に田村亮さんが、まるで新人のように入社し、再出発するというコンセプトが視聴者に好感を持たれたのでしょう。

 単なる同情論を超え、亮さんを積極的に応援する世論が形成された大きな要因だと思います。

 しかしながら最も大きな要因は、亮さんはタレントとしての商品価値が依然として高かった、これに尽きると思います」

 これに対して宮迫の場合は、YouTuberとして一定の人気を集めながらも、地上波復帰は依然として難しいようだ。

「亮さんは『何も知らずに忘年会に呼ばれた』と、被害者としての面を世論は認識しています。ところが宮迫さんの場合、依然として世論の風当たりが厳しいのです」

復帰に苦労する6人

 例えば、騒動の最中、宮迫は「金銭の授受はなかった」と釈明したにもかかわらず、その発言はウソだったことが判明した。

「こういう経緯をぼんやりではありますが、意外に視聴者は忘れていないのです。依然としてイメージはよくありません。そのため地上波の本格復帰は難しいと思います」

 宮迫の場合は自業自得かもしれないが、田村亮と同じような“被害者”でありながら、全く地上波に復帰できていない芸人もいる。

 吉本興業が謹慎などの処分を下した芸人は合計で13人、更にワタナベエンターテインメントに所属するザブングルの2人も謹慎処分を受けた。

 この15人のうち、地上波復帰の動きがあったガリットチュウの福島善成(43)、スリムクラブの真栄田賢(44)と内間政成(44)、そしてワタナベエンターテインメントに所属するザブングルの松尾陽介(43)と加藤歩(46)の6人を見てみよう。

「彼らの場合、復帰自体は早かったのです。例えばザブングルなら一昨年の10月、加藤さんが『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系列・土・23:10)に出演しました。

 スリムクラブを見ると、真栄田さんは『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送テレビ制作・金・23:16)のレギュラーに復帰しました。その一方で、内間さんも何本かのテレビ番組に出演しましたが、お茶の間に完全復帰、とは言えない厳しい状況が続いています」

次ページ:劇場かYouTubeか

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。