【2020年に旅立った著名人】台湾を民主化した「李登輝」元総統 中国に屈しなかった「親日家」の素顔
「私は22歳まで日本人だった」。台湾の民主化を実現させた李登輝元総統の口癖である。李氏は学徒出陣し、陸軍少尉として名古屋で終戦を迎えている。(「週刊新潮」2020年8月13・20日号掲載の内容です)
日本統治下の台湾出身の評論家、金美齢氏は言う。
「台湾と日本は半世紀にわたり歴史を共有しました。自我を排し客観的に解決策を考えることは、日本の教育で学んだとおっしゃっていました。勤勉さ、責任感といった日本精神の影響も受けて育っておられます。私心がなく公に尽くす姿勢が一貫していました」
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