「嵐」vs「SMAP」 7つの項目で比較 国民的グループにふさわしいのはどっち?

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 人気アイドルグループ「嵐」が、12月31日午後8時から行う無観客の配信ライブを最後に“第1章”の歴史に幕を閉じる。「大晦日のライブの会場は非公開にしているが、一度、手違いで東京ドームと発表してしまった。そのため、会場周辺にはメンバーたちをひと目見たいというファンが大挙しておしかけそうだ」(芸能記者)という。

 惜しまれつつ活動を休止する嵐が手にした称号は、「国民的アイドルグループ」であることは言うまでもない。そういえば、嵐の前にジャニーズ事務所の看板を背負っていたSMAPも「国民的人気グループ」だった。そこで、両者を7つの項目から検証、比較してみたい。

■【ヒット曲】

 まずは両グループのCDシングル売り上げ枚数ランキングベスト3を比較した。

*12月28日付オリコン調べ参照

SMAP

1位 「世界に一つだけの花」(03年) 313.6万枚

2位 「夜空ノムコウ」(98年) 162.3万枚

3位 「らいおんハート」(00年) 156.8万枚

1位 「カイト」(20年7月) 114.8万枚

2位 「A・RA・SHI」(99年) 97.3万枚

3位 「Calling/Breathless」(13年3月) 88.1万枚

 SMAPの圧勝。特に上位2曲は広い世代に親しまれている。対する嵐は意外なことに、最後の作品となった「カイト」がデビュー以来初のミリオンとなった。

SMAP★ 嵐

【メンバーたちの代表ドラマ・映画】

 各メンバーが出演した代表作(※NHK大河・民放キー局の連続ドラマと映画)の視聴率と興行収入を比較した。

*ドラマは全話平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、映画は興行収入

*SMAPのメンバーはSMAP在籍時の作品

SMAP

木村拓哉 「HERO」 ドラマ版(00年、フジテレビ系) 34.3%、映画版(07年) 81.5億円

中居正広 「私は貝になりたい」(08年) 24.5億円

稲垣吾郎 「ブスの瞳に恋してる」(フジ、06年) 16.0%

草なぎ剛 「僕と彼女と彼女の生きる道」(フジ、04年) 20.8%

香取慎吾 「西遊記」(フジ、06年) 23.2%

大野智 「映画 怪物くん」(11年) 31.3億円

櫻井翔 「謎解きはディナーのあとで」 ドラマ版(フジ、11年) 15.9%、映画版(13年) 32.5億円

松本潤 「99.9-刑事専門弁護士-SEASON II」(TBS、18年) 17.6%

二宮和也 「フリーター、家を買う。」(フジ、10年) 17.1%

相葉雅紀 「ラストホープ」(フジ、13年) 10.6%

 かつてタレントの有吉弘行(46)から「月9バカ」とあだ名を付けられたキムタクの“ひとり勝ち”である。SMAPは稲垣以外は、映像作品でも数字を残している。対する嵐だが、各メンバーとも決して悪くはないが、世間の話題になった作品という点でいえば、SMAPの勝利か。

SMAP★★ 嵐

【バラエティー番組】

SMAP

「SMAP×SMAP(スマスマ)」(フジ、1996年~2016年)

 最高視聴率は稲垣が7カ月ぶりに復帰した2002年1月14日の34.2%。他に30%超えを5回達成している。

「VS嵐」(フジ、08年~)

 最高視聴率は2009年10月22日(2時間スペシャル)の18.4%だったが、今年に入ってからは一桁を記録することも。

「嵐にしやがれ」(日本テレビ系、10年~)

 バラエティーに進出したジャニーズタレントの走りだったSMAPの唯一無二の冠バラエティーが「スマスマ」だ。16年12月26日の番組最終回が最後の生出演、そしてメンバー5人のそろい踏みとなった。

 嵐の番組はいずれも、嵐の年内活動休止に伴い年内で終了。来年以降は各メンバーが番組を引き継ぐ。

 果敢にオリジナルコントに挑んでいたSMAPに対し、嵐はゲーム、ロケなどの企画がメインであった。あくまでも、バラエティー番組としてはSMAPの勝利か。

SMAP★★★ 嵐

【ファンクラブ会員数】

 もともと、会員数は公表されていないが、解散時のSMAPの会員数は100万人と言われた。解散によって、ジャニーズはその年会費だけで40億円の損失を負ったとされる。
 対する嵐は、300万人に迫っていると言われている。嵐の圧勝。
SMAP★★★ 嵐★

【大規模コンサート】

 SMAPは初めて5大ドームツアー、国立競技場単独公演を開催。日本人史上初となる公演観客動員数1000万人突破を達成した。

 一方、嵐は18年から19年にかけて行ったそれまでで最大規模のツアーでの総動員数が237万5000人という大記録を樹立。今後、今年5月に開催予定だった新国立競技場でのライブを11月に無観客で開催した。

 このところ毎年のように、SMAPを上回る規模の公演で集客を果たしている嵐の勝利だろう。

SMAP★★★ 嵐★★

【NHK紅白歌合戦】

 SMAPの出場回数は23回で、グループとして初めて大トリを担当。トップバッターと大トリを両方経験した唯一のアーティストだ。メンバーの中でも中居はトップバッター、大トリ、司会を経験した唯一の紅白出場者。歌手別視聴率1位も8度獲得している。

 一方嵐は、09年から今年まで12回連続出場し、昨年までで大トリを4回つとめた。

 グループとして10年から15年まで4年連続で白組の司会をつとめ、16年は相葉、17年が二宮、18年と19年は櫻井が司会をつとめた。

 出場回数など、経験値の差でSMAPの勝利。

SMAP★★★★ 嵐★★

【幕引き】

 SMAPが解散した16年、NHKから紅白出場への熱いラブコールがあったが、それを蹴って「スマスマ」生出演という、ファンにとっては非常に残念な幕引きとなってしまった。

 解散するわけではない嵐だが、活動最終日の無観客ライブ姿をファンはしっかり目に焼き付けることになりそうだ。

 きれいな幕引きを図った嵐の圧勝。

SMAP★★★★ 嵐★★★

 7つの項目で比較すると、SMAPの4勝、嵐の3勝。

 とはいえ、SMAPのファンからすれば、活動最終日にしっかりと“思い出”を作ることのできる嵐ファンがかなりうらやましいはずである。

週刊新潮WEB取材班

2020年12月31日掲載

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