ロッテ「佐々木朗希」“数字は聞いちゃダメ”事件 プロ野球の宝でも“過保護”の声

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Aさんも我慢の限界に……

 広報担当は顔見知りの番記者らもとへ近寄って、Aさんに聞こえるような大声で、こう言ったという。

「あいつは人間のクズだな」

 その瞬間、その場を立ち去ろうとしていたAさんはピタリと足を止め、踵を返した。

「我々のミスに関しては謝罪しますが、私の人格を否定するような発言はいかがなものでしょうか」

 逆に広報担当に詰め寄り、ブチ切れたのである。

「ロッテ・巨人両軍の番記者やカメラマンがたくさん見守る中で、そこから2人の激しい言い争いが始まりました。Aさんはキレながらも終始敬語で真っ当に抗議していましたが、広報担当はタメ口で支離滅裂なことを大声で叫び続けていました」(同)

 以上が“数字は聞いちゃダメ”事件の全容である。いつしか話は佐々木の「過保護」問題から、球団広報の対応のまずさに変わってしまったが、ロッテの広報体制においては、今年10月にはクラスター感染を起こした際にもお粗末さが露呈したばかりだ。当初、札幌遠征中に「外出していない」と報道陣に明言しておきながら、岩下大輝ら4選手が札幌市内の居酒屋で宴会していたことが「週刊新潮」の報道で発覚し、当初の説明を訂正した。

「藤原恭大や安田尚憲、そして佐々木と、その世代のスター選手たちをドラフト1位で獲得できたことで、近年、ロッテは注目度も増しました。その結果、球団広報は『自分たちが注目されている』と勘違いをしてしまった部分があると思います」(同)

 来季も“令和の怪物”の動向は大きな注目を集めるだろうが、甘やかそうとする球団が逆に足を引っ張らないことを祈るばかりだ。

週刊新潮WEB取材班

2020年12月29日掲載

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