小島慶子が「エア離婚」発言で炎上 家族問題の専門家は“毒母”との関係を指摘

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毒母の定義

 東京家族ラボ主宰で、家族問題評論家でもある池内ひろ美氏は、「あくまでも私が言えるのは一般論ですが」と前置きした上で、以下のように指摘する。

「小島さんの文筆活動で、毒母というテーマと、エア離婚というテーマは、見事に一本の線でつながっていると思います」

 離婚や家族間のトラブルで、池内さんに助けを求める女性は多い。小島のような「毒母を持つ妻」の数は、どれくらいなのだろうか。

「離婚や家族間のトラブルなどで相談に来られる母親や妻のうち、小島さんのように毒母の悩みを抱えた女性は多いとは言えません。ですが、常に一定数がいらっしゃるのは確かですね」

 池内氏に、改めて毒母とは何かを定義してもらった。

「『我が子を正しく愛さなかった』のが毒母です。では『正しく愛する』とはどういうことでしょうか。別に難しいことではありません。子供の健康に気を配り、我が子が4、5歳くらいまでは躾のために叱ったりするけれど、成長するにつれ1人の人間として認め、過干渉を控えるということに尽きます」

 池内さんによると、「母親から正しく愛されなかった女性」が結婚すると、夫や子供に依存し、家族が「自分の思い通りに行動する」ことを要求するという。

批判された理由

「毒母に育てられた女性が結婚し、夫が不倫したとしましょう。常識的には、よく話し合って離婚するか、水に流して夫婦関係を再建するかの2つに1つです。ところが、毒母に育てられた女性は、『自分の思い通りにならなかった夫』を許すことができません。しかも夫に依存しているので、離婚には逡巡してしまうのです。小島さんに完全に当てはまるかは分かりませんが、あの記事を読み、似たような心理状態が描かれているなとは思いました」

 小島は毒母の“被害者”だが、SNSでは批判が相次いだ。その理由も池内氏に分析してもらった。

「婦人公論.jpの記事に毒母のエピソードは出てきません。多くの読者は小島さんに、『感情のコントロールに苦労している女性かな』と思ったでしょう。そんな女性が、アメリカの下院議員などの言葉を引用し、夫を非難した。夫は異国で自分の子供を育ててくれている。『過去に何かあったとしても、これほど家族に尽くしている夫を悪し様に言うのは、あまりに大人げない』と判断した人も少なくなかったのでしょう」

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