ソフトバンク首脳陣を猛烈批判「内川聖一」ヤクルト入団決定、2つの理由

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“行くならセリーグの在京”

 今季限りでソフトバンクを退団した内川聖一内野手(38)のヤクルト入りが決定した。表の場で、内川によるソフトバンク首脳陣批判が飛び出していたが……。入団が決まった2つの理由についてリポートする。

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「球団から退団が正式発表される前に、自ら“ソフトバンクのユニフォームを着るのは最後になる”と言ってしまいましたよね」

 と、担当デスク。

「普通は球団発表が先で、そうやって順番が逆になることは異例なので、内川の球団への不満は相当なレベルであることはよくわかりました」

「今季は1度も1軍にあがれなかったので不完全燃焼だったのかもしれません。“1打席もチャンスをもらえなかった”とも言っていましたね」

 それで、ヤクルト入団について。

「もともとヤクルトで決まっていましたからねぇ」

 とは、野球担当記者。

「“行くならセリーグの在京”というこだわりがあったみたいです。本人じゃなくて奥さんのこだわりだと聞いています」

“奥さん”は、2010年3月に入籍した元フジテレビアナウンサーの長野翼(39)だ。

 では、「在京」の中からヤクルトに決まったワケは?

「どこも取りに行かなかったというのが実情でしょう。古巣DeNAの獲得意思はゼロですし、巨人も必要としていなかったと思います。DeNAからFA宣言した外野手の梶谷を取りますしね」

 先のデスクに改めて聞くと、

「内川がたとえば日ハムの杉谷(拳士)のようなムードメーカー的な存在だったり、あるいは若手が気軽に相談できる“兄貴”的な存在だったりすれば、手を挙げる球団はもう少しあったのかもしれませんが……」

「内川加入」でチーム力はアップするのか

「“孤高”と言うと大仰ですが、割と取っつきにくいタイプなんです。機嫌の良し悪し、気分のアップダウンが表に出る感じで、周りから浮いてしまいがち。中堅クラスがあれこれご機嫌取りをしなければいけないこともままあるようです」

「ワールド・ベースボール・クラシックなどで各球団の主力級が顔を合わせるときにも、そういうキャラクターは出るので、『扱いづらい選手』と見なされているのかもしれません」

 そういった評判にもかかわらず、ヤクルトは内川を求めたわけだが、41勝69敗で最下位を独走した今季よりチーム力はアップするのだろうか?

「内川がファーストで山田(哲人)がセカンド、村上(宗隆)がサードということで、これでは守備力が心もとないですねぇ」

 と、前出・担当記者も半ば諦め気味。

「ファースト内川が嫌ならレフトに内川をもっていくことになるわけですが、センター青木(宣親)、ライト坂口(智隆)と、一番若い坂口でも来季37歳を迎えます」

「まぁレフトに内川を使うなら普通、坂口はファーストだと思いますけど、外野のラインナップとして可能性があるのはどうなんでしょう……。いずれにせよ、内川の加入でぐっと前に進んでいける感じは正直しないですね」

「フロントの強化プランが行き当たりばったりというか、よく見えないというのもあります。もちろん、結果がわかってからの批判ならだれでもできるのかもしれませんけど……」

 と、話は「今季の補強大失敗」に展開して……。

「イノーアは元大リーガーとはいえ1勝10敗の成績しか残しておらず、結局日本では1度も勝てず戦力外。クックも同じく未勝利で解雇」

「一方、マクガフは50試合に登板して4勝1敗23ホールド。球団は“2年間故障がないのは大きい”ということで、年俸1億円+出来高で2年契約を結びましたが、そこまでの選手かなぁという気がします」

「2年連続で最下位ですから、誰かが責任を取らないといけないですよね。小川(淳司)GMは去年監督をやっていて、その結果を受けて一応辞めた格好にはなっていますが、今年からはGMになっているという“不思議な人事”がまかり通っています」

 内川獲得も“不思議な人事”の結果だろうか。

週刊新潮WEB取材班

2020年12月9日掲載

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