韓国での「日本産農作物」無断栽培・パクリの実態 ロイヤリティ支払わず、「自国産」と偽装してきたツケ

国際 韓国・北朝鮮 2020年11月23日掲載

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日本産サツマイモが新たな火種

 韓国で日本のサツマイモが無断で栽培されている実態が明らかになった。日本品種のイチゴやブドウなどの無断栽培が以前から問題となっているが、国際法上は合法だ。日本も迅速に対応し、衆議院で新しい品種の持ち出しを制限する種苗法改正案が可決し、参院に送られた。

 韓国のサツマイモは、江戸時代に朝鮮通信使が持ち込んだといわれている。

 チャプチェやタッカルビなどの韓国料理に加えて、サツマイモをトッピングしたピザも人気で、あるピザ店はサツマイモピザが3分の1を占めるという。

 また、サツマイモケーキやサツマイモラテが売られている。

 K-POPアイドルグループ「少女時代」や2017年に解散した「miss A」のメンバーが火付け役となったサツマイモダイエットが注目を浴び、乳製品メーカーの「ビンクレ」は今月18日、サツマイモを原料に加えたヨーグルトの販売を開始した。

 差し当たって日本式焼き芋が人気だが、ブームを牽引する「蜂蜜サツマイモ」は日本の農研機構が開発した「べにはるか」だと判明。

 2010年に登録された品種で、九州や関東の産地を中心に普及し、ブランド化が進んでいる。

 背景には、韓国の農業関係者が日本の産地を視察した際、種芋を無断で持ち帰って流出したことがあるようだ。

 2015年ごろから韓国内で栽培が始まり、公共機関の地方技術センターが培養を進めて安価な苗を提供し、短期間で拡大。

 18年には韓国のサツマイモ栽培面積の4割に達した。

 いま日本のサツマイモは、アジアやカナダなどでも人気があり、直近10年間の輸出額が10倍以上に膨らんだ。

 一方、韓国も日本品種のサツマイモの輸出をはじめており、日本の輸出が影響を受けると産地の関係者は懸念するが、国際法上、違法性を問うことは難しく、栽培の差し止めや損害賠償請求はできないのが現状だ。

日本品種を交配したイチゴ

 2018年、平昌冬季五輪で銅メダルを獲得したカーリング日本代表チームの選手が試合後の記者会見で「イチゴがおいしかった」と話し、韓国における日本の農産物の無断栽培が注目を浴びた。

 17年時点の韓国イチゴ市場は90%以上が“国産”で、レッドパールと章姫を交配させた「雪香(ソルヒャン)」が83・6%、章姫と栃の峰を交配させた「梅香(メヒャン)」が3・3%を占めている。

 日本産イチゴの流出は90年代に始まった。

 なかでも、愛媛県産「レッドパール」、静岡県産「章姫」、栃木県産「とちおとめ」の被害が大きい。

 1990年代中頃、日本の個人業者や自治体が、韓国の一部の育成者に「個人栽培」を許可したものが流出して無断栽培が広がった。

 2000年代初頭、韓国のイチゴ市場は日本品種が90%を占め、韓国品種は1%程度にとどまっていた。

 ところが、2002年、韓国が植物新品種保護国際同盟(UPOV)に加入すると、日本政府は章姫・レッドパールなどの開発育種家にロイヤリティを支払うよう韓国側に要求したが、韓国は日本品種を「梅香」や「雪香」に植え替えた。

「雪香」の普及に比例して韓国のイチゴ生産量が増加し、2002年に5726億ウォン(約532億円)だった生産額は、13年に1兆ウォン(約930億円)を超えるまで成長した。

 韓国で年間生産額が1兆ウォンを超える農作物は、秀吉軍が持ち込んだ唐辛子と日本が統治時代に持ち込んだイチゴくらいしかなく、朝鮮通信使が持ち込んだサツマイモと合わせて、農産品も日本に依存していることになる。

 韓国は「梅香」を香港やシンガポールなどに輸出しており、18年2月、農水省は韓国で育成者権を取得していれば、年間16億円のロイヤリティを得られた可能性があり、また13年から17年の5年間に喪失した輸出額は220億円に上ったと推計した。

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