ケジメは付けたけど…不倫騒動でわかった「近藤真彦」の事務所での微妙な立ち位置

エンタメ 芸能 2020年11月21日掲載

  • ブックマーク

 不倫のケジメを付ける形で、マッチこと近藤真彦(56)が所属するジャニーズ事務所から無期限の芸能活動自粛処分を受けた。気になるのは復帰の見通しだが、その目途は全く立っていない。そもそも復帰は難しく、このまま引退に追い込まれてしまう可能性すらあるという。

 どうして近藤の復帰が難しいのかというと、理由は「強く後押ししてくれる人が事務所内に見当たらないから」(民放番組制作スタッフ)

 以前なら総帥だった故・ジャニー喜多川さんの姉であるメリー喜多川氏(93)が、何があっても近藤の後ろ盾になった。けれど、メリー氏は今年9月に代表権のある会長を退いており、今は名誉会長の立場である。

 メリー氏が握っていた権限は長女の藤島ジュリー景子社長(54)や元タレントの滝沢秀明副社長(38)らに移譲された。

「この人事の背景にはメリーさんの高齢による体調不良もあると言われている」(レコード会社スタッフ)

 では、どうしてメリー氏が近藤に目を掛けてきたかというと、事務所の運営が厳しい時代に売れっ子となり、隆盛の立役者となってくれたからである。

 今でこそ「帝国」とまで称されるジャニーズ事務所だが、1975年に郷ひろみ(65)が転出してからは新人がなかなか育たず、難局が続いた。このころのジャニーさんは失意のあまり、好きでもない麻雀をして気を紛らせていたほどだ。

 そんな時に現れたのが近藤。1980年にデビュー曲「スニーカーぶる~す」を大ヒットさせると、その後も10年以上にわたって売れ続けた。まさに救世主だった。

 だから近藤はヒット曲が途絶えても優遇されてきた。

「一番分かりやすいのが雑誌の表紙。近藤さんはこのところヒット曲もテレビ番組のレギュラーもないのに、新曲が出たりすると、いくつもの雑誌の表紙を飾る。格好のPRになるし、まるで近藤さんが今も売れっ子のように見える。事務所側の売り込みによるもので、こんな特別扱いをしてもらえるのは近藤さんくらい。雑誌側としては普段、若手の売れっ子を表紙にさせてもらい、部数を増やしているから、断れない」(同・レコード会社スタッフ)

仕事がないのに悠々自適

 もっと大きな優遇もある。

「近藤さんはジャニーズの役員関連会社の株を譲渡されている。関連企業はいずれも高収益を上げているので、高額の配当を手に出来る」(前出・民放番組制作スタッフ)

 なので、目立った仕事はCM1本とラジオのレギュラー番組2本くらいだったにも関わらず、レーシングチームの監督を務めるなど悠々自適の生活を送れてきたわけだ。

 もっとも、逆風下の今は優遇が裏目に出ている。近藤ばかりが特別扱いを受けることに対し、一部の所属タレントたちは以前から疑問を抱いていたのだ。

 多くの所属タレントは1980年代の近藤の大活躍を直に知らないこともあって、ここにきて近藤への不満が一気に噴出しているとされている。

「滝沢さんも腹の中では良い感情を抱いていなかったようです。滝沢さんは努力の末に手腕を認められて副社長になったのに、どうも近藤さん側にはその自覚が薄く、以前どおりに兄貴風を吹かせていましたから」(同・民放番組制作スタッフ)

 組織にとって厄介な存在になってしまっていたらしい。滝沢氏による復帰の後押しは期待薄だろう。

 社長のジュリー氏も叔父や母と違い、近藤が事務所の救世主だったという自覚は薄いようだ。やはり復帰の強力な援軍が見当たらないのだ。

 そもそも異例とも言える厳しい処分だった。このほど事務所を離れた山下智久(35)が8月、未成年モデルとの飲酒やホテル宿泊を報じられた際の処分は、一定期間の芸能活動自粛。一方、近藤の自粛は無期限である。

 後に山下の一定期間とは年内いっぱいの予定だったと分かった。すると、約5カ月間。近藤は無期限だから、それ以上になるだろう。長い。

 この無期限を決めたのは事務所側。ジュリー氏や滝沢氏ら上層部の判断である。事務所の公式サイトによると、近藤は「芸能活動を自粛したい」と申し出たが、期間は事務所側が決めたのだ。

 ここにも近藤の現在の事務所内での苦しい立場が垣間見られる。メリー氏が以前通りに事務所を全面的に取り仕切っていたら、こうはならなかったはずだ。

 このため、次のような見方まで広まっている。

「滝沢さんら若い指導者層にとって目の上のたんこぶだった近藤さんを排除するための処分なのではないか。このまま本人による自発的な引退を待つのだろう」(前出・レコード会社スタッフ)

 近藤が引退しようが、事務所の台所事情に大きな悪影響はない。むしろ、一部の所属タレントたちの不満を抑えられる。

 また、例え自粛期間を終える日を迎えられようが、復帰は茨の道だ。復帰の後押しの有無は別とし、活動再開のお膳立てが極めて難しい。

「もともとテレビのレギュラー番組がないので、どこかの番組にブッキングするしかないでしょうが、そうすると近藤さんの復帰特番のようになってしまうから、さすがに良い顔をする番組はありません。また、若手タレントが不祥事を起こしたのなら、『一からやり直します』という言葉が一定の説得力を持ち、番組化しやすいが、50歳を過ぎた大人では……。ジャニーズ事務所側から強い要請がない限り、復帰に手を差し伸べる番組はないでしょう」(同・民放番組制作スタッフ)

 25歳年下女性との5年不倫の代償はあまりに大きかった。その背景には、事務所の「長男」と称し、その恩恵に浴しながら、「弟」たちの面倒を十分に見てきたとは言い難い不徳もあるだろう。

 事務所の現場スタッフの努力を無にしてしまったのも復帰に悪影響を与えそうだ。今年は記念すべき芸能生活40周年だったので、現場スタッフは12月12日のデビュー日に向けて、近藤を懸命に盛り立てようとしていた。

 ところが、活動自粛となったため、12月2日に出演予定だったフジテレビ「FNS歌謡祭」などの出演を辞退する羽目に。いつものように数々の雑誌の表紙も押さられえていたが、それによって得られるはずだったPR効果も帳消しにしてしまった。

 近藤に活動再開の日が来ようが、ジュリー氏や滝沢氏ら上層部が現場に強い指示を出さない限り、もはや現場スタッフの助力を得るのは難しいだろう。

次ページ:CM契約解除、損失額は

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]