TBSは真っ青、「MISIA」落馬骨折で肝を冷やしたNHKが秘かに考えていること

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

NHKの“特別扱い”

 このけがのためMISIAは12月5日と6日に神戸市と大阪市で開催予定だったチャリティライブの中止を発表した。

 興味深いことに、歌手はライブに保険をかけることも常態化しているという。

「ひょっとするとTBSの保険とMISIAさんの保険が“バッティング”する可能性があります。どっちの保険会社が払うか揉めるかもしれませんが、大ごとにはならないでしょう。

 いずれにしても、多くの人が紅白を心配しているわけですが、ご本人もNHK側も出演の方向で調整しているようです」(同)

 19年に放送された「第70回NHK紅白歌合戦」でMISIAは紅組のトリとして出場。視聴率(註3)は40・1%を記録した。この年、視聴率が40%を超えたのは他に氷川きよし(43)と嵐だけだった。

 これまでMISIAに対しNHKは“三顧の礼”で迎え、MISIAも高視聴率で寄与してきたという経緯がある。いわばWin-Winの関係なのだ。

「紅白ではアフリカのナミビアや故郷の長崎からの中継で出演するなど、“特別扱い”をご記憶のかたも多いでしょう。

 今年3月にはNHK総合でスペシャル番組が、また4月にはBS4Kで最新ライブ映像が、それぞれ放送されました」(同)

松田聖子は“失格”

 今のところ、紅白における紅組のトリ最多記録は美空ひばり(1937〜1989)の13回となっている。どうやらNHKはMISIAを“令和の美空ひばり”に育てあげようとしているようだ。

「NHKは紅白を毎年放映することもあり、『国民の誰もが歌唱力を認める歌姫』を必要とします。

 今年の紅白にも出場しますが、NHKは松田聖子さん(58)に食指を伸ばしていた時期もありました。

 しかし、往時よりキーが低くなっていることや、聖子さんは毎年、『出る』とか『出ない』とか態度をころころ変えるので、振り回されてしまうのです」(同)

 カウントダウンコンサートの会場から中継で出演したこともあったが、NHKの本音は“令和の美空ひばり”ならNHKホールで歌ってほしいところ。そのためNHKも、最近は距離を置いているようだ。

 そんな松田に比べれば、MISIAは桁違いの“優等生”というわけなのだろう。蜜月は更に深まりそうだ。

「歌唱力というのは不思議なもので、誰もが歌に聴き惚れる松崎しげるさん(71)がカラオケ番組に出演すると、90点台がやっとです。美空ひばりさんも楽譜が読めないというのは知る人ぞ知るエピソードでした。

 紅白に出演するクラスの女性歌手となると、宇多田ヒカルさん(37)、吉田美和さん(55)、Superflyの越智志帆さん(36)、島津亜矢さん(49)、市川由紀乃さん(44)といった方々が、歌唱力が突出していると思います。

 この中で、宇多田さんは松崎さんと同じように、カラオケでは高得点が出ないタイプの歌姫かもしれません。

 とにもかくにも、MISIAさんが声質や迫力という要素も合わせてのナンバーワン女性歌手ということなのでしょう」

 とにもかくにも、今はけがが早く快癒することを祈るばかりだ……。

註1:TBS系列で月曜から木曜は午後11時から、金曜は午後11時半から放送。

註2:全角英数を半角に改めるなど、デイリー新潮の表記法に合わせた。

註3:ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム

週刊新潮WEB取材班

2020年11月21日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。