「伊藤健太郎」前事務所での給料は50万円? 事務所社長が語る移籍トラブル

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 一瞬の気の緩みで起きた事故。恐怖に怯え現場から逃走する当人、暗転する家族の命運――。免許取得の際に教習所で見るビデオよろしく、俳優の伊藤健太郎(23)も天から地へと墜ちた。その原因としてメディアは「事務所トラブル」を報じるが、当の社長が重い口を開くと……。

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「前の車がUターンしようとしたら、バイクと『ガッシャーン』とすごい音がしたんです。なのに、車はそのまま走り去って……」

 とは目撃したタクシー運転手。事故が起きたのは10月28日の17時45分頃、場所は渋谷区千駄ヶ谷。まずは当日の様子をこの運転手に振り返ってもらうと、

「トヨタのランドクルーザーに乗ってそのまま現場を走り去った後、後続の車が追いかけ彼を説得。事故から3分後くらいに車で戻ってきたんです」

 だが、その様子は悪びれるふうもなかったそうで、

「“何かあったんですか”という感じでした。被害女性は“体が痛い”とうつ伏せのままなのに、彼は側で腰掛け、スマホをいじっていた。被害者に声をかけようともしないので、びっくりしました」(同)

 今や人気俳優の伊藤だが、子供のころからその行動を問題視されることがあった。

 通っていた都内の私立小学校の同級生は、

「授業中に奇声を発し、突然走り出して教室を出て行ってしまうことが多かった。3年生か4年生の時にそれでクラスが学級崩壊し、担任の先生が難聴になって休職してしまったのです」

 14歳でデビューして、芸能事務所イマージュエンターテインメントに所属。そこで、育ての親となる現在アラフォーの女性マネージャーと出会う。この女性マネは各テレビ局に必死で売り込みをかけ、伊藤が20歳になる頃、aoaoという別の事務所へ共に移籍している。

 事故後、各紙誌やネットで一斉に報じられているのはこの女性マネとの確執だ。原因はやはり素行、だった。

給料制

 スポーツ紙記者の解説。

「仕事も入るようになり、酒を覚えた頃から態度の悪さが目立ち始めたのです。酒臭い息で現場入りしたり、遅刻することも。口うるさく注意していたマネージャーにも“うるせえババア”と口ごたえし、彼女は担当を外れた。ついに今年9月、古巣のイマージュへ戻ることになったのです。事故を起こした車も納車されて1カ月しか経っていませんでした」

 要は裸の王様になった伊藤が糟糠の妻ならぬマネを捨てて甘やかされ、事故を起こしたというストーリーが流布されているのだ。

「素行が悪かったとは思いません。事実無根の報道が多いので、弁護士と対処していくつもりです」

 と重い口を開くのはイマージュの馬淵哲矢社長。ちなみに、馬淵澄夫衆院議員の実弟でもある。

「まずは被害に遭われた方と連絡をとって、謝罪の場を設けさせてもらえればと思っております。当然、社会的にご迷惑をおかけしたので、本人は無期限謹慎。捜査状況が確定次第、謹慎期間も発表します。春に物損事故を起こし、車の運転に反対していました。ただ、前事務所といろいろあってご両親とも相談の上で……」

 事務所トラブルについて尋ねると、

「彼がウチを出て行った時も圧力をかけていませんし、彼が戻ってきても特別優遇したことはありません。前事務所で彼がハッピーではなかったということです。ハッピーだったら辞めませんよね」

 事情に詳しい芸能関係者がその背景について囁く。

「素行悪化による元マネージャーとの確執が報じられていることを社長もご両親もとても怒っています。むしろそのマネージャーから伊藤がとても嫌な思いをさせられていたそう。さらにトラブルになったのはお金についてでした」

 売れっ子の伊藤は前事務所で給料制だった。

「最近でも給料は40万から50万円。CMもあるのにさすがに少なすぎると、最終的に弁護士を立てて交渉していた。それでも前事務所は“いまの給料のままでいいなら好きな車を買ってやる”と主張。伊藤さんサイドは堪忍袋の緒が切れ、古巣へ戻ることにしたのです」(同)

 無論、ひき逃げした罪は重く、言い訳のしようもない。だが、そこで語られているサイドストーリーには「裏の裏」がありそうだ。

週刊新潮 2020年11月12日号掲載

ワイド特集「マスクの裏側」より

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