V6、ジャニーズ鬼門の25周年を迎えることができたのは「井ノ原快彦」のおかげ

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国分太一に相談

「NHKが朝の情報番組のMCに職員以外を起用するのは史上初のことでした。『あさイチ』は一昨年まで8年間続きましたが、有働アナの降板に殉じるようにイノッチも自ら降板。それも彼の性格なのかもしれません。ドラマの現場でも、スタッフの名前は必ず覚えて名前で呼ぶし、彼が絡む無名の役者に対しても自分から話しかけて場を盛り上げる。そういう謙虚なところがあるからこそ仕事も順調なんでしょう」

 15年に故・愛川欽也から受け継いだ「出没!アド街ック天国」(テレビ東京)では、愛川時代からのレギュラーで、ジャニーズ事務所の先輩にあたる元・シブがき隊の薬丸裕英(54)とも上手くやっているようだ。

 同じ15年にはNHK「紅白歌合戦」白組司会もこなし、今年は「24時間テレビ」(日本テレビ)で、後輩たちを率いてメインパーソナリティーの大役も果たした。

 役者としても、「特捜9」(テレビ朝日)の主演として、今年はSeason3が放送された。

 グループも無事25周年を迎え、まさに順風満帆と言っていい。

「バラエティでの回し方など、先輩の国分太一(46)などに相談しているようです。同じジャニーズとして立ち位置も似ていますからね」

 確かに国分は司会者としての評価が高い。「太一×ケンタロウ 男子ごはん」→「男子ごはん」(テレビ東京)や「たけしのニッポンのミカタ!」(同)、「世界くらべてみたら」(TBS)、「国分太一のお気楽さんぽ~Happy Go Lucky~」(フジテレビ)などで司会を務めている。

「仲もいいですしね。2人で『たいのっちのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)という番組をやったことも。2人で『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ)に出演した時には、国分は“ぼくらはジャニーズの中でもかっこよくない2人”とも言っていましたし……」

 2人の共通の悩みが役者業だという。

「国分は噺家を演じた映画『しゃべれども しゃべれども』(平山秀幸監督・07年公開)で主演男優賞を受賞したりもしましたが、イノッチはまだ代表作と呼ばれるような作品に出会っていません。それにキムタク(木村拓哉[47])や岡田、ニノ(二宮和也[37])ほど演技力は評価されていません。軽い芝居は悪くないのですが、国分の言う通り二枚目という感じではありませんし、だからといって脇で栄えるというわけでもない。MC業で周知された、親しみやすい“いい人”ぶりが、先に立ってしまうのかもしれません」

 もっとも、ここへ来て俳優としていい役が回ってきているという。

 11月6日には13年ぶりとなる主演映画「461個のおべんとう」(兼重淳監督)が公開された。

「高校生の息子に3年間、弁当を作り続ける父親の役。息子には関西ジャニーズJr.のユニット、なにわ男子の道枝駿佑(18)が抜擢されました。後輩を相手に、実生活の父親としての一面も出してくるようです。一方で、来年には連ドラ『カンパニー』(NHK BSプレミアム)では、妻子に愛想を尽かされ、リストラ要員となった中年サラリーマンが、クラシックバレエの興行を成功させなければならなくなるコメディも演じます。ひょっとすると刑事モノよりフィットするかもしれません」

週刊新潮WEB取材班

2020年11月8日掲載

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