新型iPhoneでも独占が崩れ 日本に依存する他ない「韓国」企業の落日

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韓国企業は大口販売先を失うことになりかねない

 日本の家電メーカーが、サムスンやLGを採用する一番の理由は、求める品質基準を低コストで実現しているからだが、同時に核心材料を日本に依存、つまりは日本の家電メーカーの目が届く部品で作られている安心感もあるだろう。

 BOEがアップルへの供給を安定化させた暁には、実質的な下請け候補として名乗りをあげる可能性は否定できない。

 となれば、単価の高いサムスンやLGを採用する理由はなくなり、韓国企業は大口販売先を失うことになりかねないのだ。

 そうはいっても韓国にとって最も確実な国産化は、日本からの輸入を日本企業の韓国工場製に切り替える方式である。日本に依存している実態が当面変わることはないだろう。

佐々木和義
広告プランナー兼ライター。商業写真・映像制作会社を経て広告会社に転職し、プランナー兼コピーライターとなる。韓国に進出する食品会社の立上げを請け負い、2009年に渡韓。日本企業のアイデンティティや日本文化を正しく伝える必要性を感じ、2012年、日系専門広告制作会社を設立し、現在に至る。日系企業の韓国ビジネスをサポートする傍ら日本人の視点でソウル市に改善提案を行っている。韓国ソウル市在住。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月28日掲載

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