千鳥のレギュラー番組が増加中 人気の秘密はワイプ芸を超えた秘技“Vツッコミ”

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《千鳥が二日連続でフジのMCに!》と、当のフジテレビが宣伝したのだが、ご覧になった方はおられるだろうか。まず10月8日に新番組「千鳥のクセがスゴいネタGP」(21:00)がスタートした。

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 そして翌9日、今度はバラエティ特番の「千鳥の鬼レンチャン サビだけカラオケ!10曲連続クリアできたら100万円」(19:00)が放送された。確かに2日連続フジテレビのゴールデンタイムは異例だ。

 ご存知の通り、千鳥はボケの大悟(40)と、ツッコミのノブ(40)の二人組。彼らには2003年と04年のM-1グランプリ決勝で2年連続最下位という有名なエピソードがある。

 特に03年は、相当に思い切った下ネタを披露。司会の今田耕司(54)から「明日のスター作るって言っているのにエロ漫才」とツッコまれたのは今も語り草だ。

 滑りまくっていた二人をリアルタイムでご覧になっていた方なら、今の大ブレイクは感慨深いものがあるに違いない。

 民放キー局でバラエティ番組の制作に携わるスタッフは、「スタッフ視点では、“MCで使いたい芸人”のトップといって過言ではないと思います」と実力に太鼓判を押す。

「千鳥のお二人が凄いのは、『VTRにツッコむ』という新しいスタイルを確立したことです。ブームを経て今では常識となった“ワイプ芸”を更に発展させ、新しい笑いを生み出すことに成功しました」

「あらびき団」との違い

 念のため、ワイプ芸とは何か確認しておこう。朝日新聞出版が提供するネット版の「知恵蔵mini」には、以下のような説明がある。

《テレビ番組のワイプ画面(メイン画面の一部分に表示される小窓のような別画面)で芸能人や文化人が見せるリアクションのこと》

《ほぼ顔しか映し出されない小さなワイプ画面において、芸能人などが中継先の映像などに対する反応を表情で豊かに表すことから、芸として捉えられるようになった》

 前出のスタッフが言う。

「『千鳥のクセがスゴいネタGP』はネットなどで、『あらびき団』(TBS系列:2007~11年)に似ていると指摘されました。

 確かにそういう点はありますが、『あらびき団』でMCを務めた東野幸治さん(53)と藤井隆さん(48)はワイプのリアクションこそ豊かでしたが、演者を立てるためコメントは控え目でした」

 ところが千鳥の場合、VTR中でも「クセすっごいね、これ」、「経験談なんか、これ」と遠慮会釈なしにツッコみを入れてしまう。

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