「ローソンストア100」の店舗数は最盛期から半分に…大苦戦の理由と生き残り戦略は?

ビジネス 企業・業界 2020年10月26日掲載

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 “緑のローソン”ことローソンストア100に、ここのところ元気がない。最盛期の2012年には1224店だった店舗数は、現在685店舗(9月時点)と約半分に。特に今年2月と3月に閉店の勢いは増し、それぞれ22店、36店を閉じている。一体、何が起きているのか。

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 ローソンストア100は、2007年に株式会社ローソンが「SHOP99」の運営会社と業務提携したことにルーツを持つ。店内には看板通りの「100円」食料品や日用品ほか、100円を超える弁当や、分かりにくいパッケージが物議をかもしたローソンのPB総菜も並ぶ。これらに加え野菜や肉などの生鮮も販売されているのが、特長と言えるだろうか。

「新浪剛史さんがローソン代表を務めていた時は、『おにぎりのブランド化』『日本郵政との提携』そして『SHOP99の買収』が世間の注目を集めました。ただ、言ってしまえば、おにぎりの強化はバイヤーの仕事ですし、郵政との提携も後々メールにとって代わられるサービスですから、当時も今もあまり評価はされなかったように思います。それに比べ、100円ローソンをスタートさせたことは、コンビニ業界の新しい風だと期待されていましたね」(流通関係者)

 流通専門誌『激流』は11月号で〈元祖没落 三菱商事も手を引いたローソンストア100の窮状〉との記事を掲載。今年7月の動きとして、ローソンストア100における冷凍食品などの取り扱いが、グループの親会社・三菱商事から、加藤産業に代わったと報じている。親会社までもローソンストア100を見放した、ということになる。

「しかも、ローソンストア100の現社長は三菱商事出身なのに……という話ですね。ただ、この一件はそこまで意味はないのでは。700店舗もないローソンストア100に、低マージンの100円商品を納めるビジネスでは割に合わないと三菱商事が思っていたところへ、加藤産業が代わりに手を挙げたというだけのこと。経営上の判断でしょう。とはいえ〈前期末は七億五九〇〇万円の営業損失で、三期連続の営業赤字〉〈前期は一三億四五〇〇万円の営業赤字〉というのは紛れもない事実ですから、厳しい経営状態にあることは間違いありません」(同)

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