日本語を採用する「韓国」政府と自治体 日本の植民地時代の清算を叫びつつ

国際 韓国・北朝鮮 2020年10月21日掲載

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漢字→カタカナへの書き換えで多くの血税がムダに投入された

 韓国の政府や与党は「日帝残滓の清算」を叫び、ソウル市は日本語表記をカタカナに変えているが、カタカナの羅列は現代の日本人には読みづらく、誤った表記も多い。だから韓国に居住する日本人はカタカナを読まず、韓国語や中国語を参照している。

 国際都市を標榜するソウル市は、駅周辺図などさまざまな案内板を韓国語(ハングル)、英語、中国語、日本語の4か国語で表記している。

 スペースが限られるバスなどはハングルと英語、地下鉄は4か国語表記が原則で、日本語は、以前は漢字で表記していたが、現在はカタカナに書き換えられている。

 ソウル地下鉄2号線の新川駅と新村駅は、カタカナだといずれも「シンチョン」駅となる。

 新川駅は1980年、新村駅は84年の開業で、ハングルと英語、漢字は表記が異なるため問題にならなかったが、日本語をカタカナに変えた後の2016年、新川駅を「蚕室セネ」駅に改称した。

 セは新しい、ネは川を意味する韓国の固有語で、セネという地名は存在しない。

 駅名を改称した表向きの事由は住所表示の変更だが、紛らわしいという提言が日本人や日本語話者から出されていた。

 漢字からカタカナへの書き換えや駅名改称は、ソウル市内はもとより首都圏電鉄の全ての駅や車両の路線図を変えなければならないので、多くの血税が2度に亘って投入されたことになる。

漢字を読むことができない韓国人は、自国の歴史を知ることができない

 ファッションの街として知られている東大門市場の最寄り駅は地下鉄「東大門歴史文化公園」駅だが、カタカナ表記は「トンデムンヨッサムンファゴンウォン」または「トンデムンニョクサムンファファゴンウォン」である。

 日本人はカタカナを読まず、韓国語か中国語表記を参照する。

 地下鉄3号線の薬水駅と玉水駅は、韓国語の発音はヤクスとオクスだが、カタカナ表記は、薬水はヤッス、玉水はオッスとなっている。韓国国立国語院が定めた外国語表記に従ったという。筆者がソウル市に提言し、ソウル交通公社は一部の駅のみ修正した。

 ソウル市は駅名標や各種案内板など韓国語を大きく表示し、次に英語、そして中国語の繁体字か簡体字と日本語を小さく並べて表記するが、日本人の目には戦前・戦中の表記に映る。

 漢字は5世紀までに中国や百済から日本に伝来したと考えられ、平安時代までにひらがなとカタカナが誕生した。
 
 鎌倉時代から江戸時代まで、武家政権は漢字・ひらがな混じり文を事実上の公用語として使い、カタカナは漢文の注釈や読みなど、漢文の誤読を防ぐ符号として使われた。

 明治政府は漢字・カタカナ混じり文を基本とし、韓国が日帝と呼ぶ戦前・戦中時代の公文書等は旧字体漢字とカタカナで表記され、戦後、文部省(当時)は、新字体の当用漢字を作って、当用漢字表にない文字はひらがなの使用を原則とした。

 ソウル市が採用した中国の繁体字とカタカナの組み合わせは、日本が朝鮮を統治した戦前・戦中時代にのみ使用された日本語表記と同一で“日帝時代”を彷彿とさせる。

 現代の日本人は鎌倉時代から江戸時代に書かれた文献は原文を読んで理解できるので、正しい歴史を知ることができる。

 一方、朝鮮王朝時代の文献は漢字で書かれており、漢字を読むことができない韓国人は、自国の歴史を知ることができない。

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