視聴率は悪くないのに、24年続いた「メレンゲの気持ち」が来年3月で終了のナゼ

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

潤沢な制作費

「よく5%で済んだと感謝したくなる削減率となりましたが、ゴールデンとプライムが優遇された分、他の時間帯の削減で帳尻を合わせる必要があります」(同)

 そのため“リストラ”の対象となったのが、「メレンゲの気持ち」だったというわけだ。

「1番組を終了させるだけでは、削減効果など期待できないだろう」と疑問に感じる方もいるに違いない。

 だが、番組がスタートしたのは96年。バブルは崩壊していたとはいえ、まだまだ日本経済は活況を呈していた。

 当初から制作費は潤沢で、なおかつ、それから24年間、ずっと人気番組だったのだ。久本雅美(62)と石塚英彦(58)のギャラだけでも馬鹿にならないという。

「番組1回の制作費は、だいたい2000万円程度でしょう。それでも年に50回制作すれば、1年の制作費は10億円に達します。10億円を削減対象とできるのは非常に大きいと言わざるを得ません」(同・関係者)

視聴率0%でも盤石

「メレンゲの気持ち」が最も人気があったころ、視聴率が10%を超えるのは当たり前だった。最高で14%を記録したこともあったという。

「最近は8%台をうろうろしている印象ですが、コロナがなければ打ち切りはなかった数字です。ただ、日本テレビの社是は『個人視聴率3冠達成』です。

『メレンゲの気持ち』はゴールデン、プライムではなく、全日視聴率の対象です。正直言って、そもそも貢献度が高くありません。

 日テレは週に7日、約126時間の放送を行っています。『メレンゲ』は、そのうちの1時間30分です。たとえ視聴率が0%になっても、週平均を0・05%引き下げるだけでしかありません」(同・関係者)

 日テレは「ZIP!」(平日・5:50)、「スッキリ」(同・8:00)、「news every.」(同・15時50分)、「news zero」(月~木・23:00/金・23:30)が好調で、全日視聴率は盤石だという。

「土曜日正午に放送される2時間番組の視聴率は、無視しても大丈夫ということです。それよりも、メレンゲの気持ちを終了させれば、ベテランスタッフの人件費削減も期待できます。新番組を半分の制作費で作れば、日テレとしては充分に算盤が合います」(同)

註1:エンタMEGA「伊野尾慧ファン騒然! 『メレンゲの気持ち』“不可解”終了報道にトラブルを疑う声まで…」(10月15日)

週刊新潮WEB取材班

2020年10月20日掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。