「大嘗祭」供え物は誰の手に? 食品ロス回避で初めて国民へ提供

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 瑞々しい稲穂が実る国という意味を持つ「瑞穂国」は、我らがニッポンの“美称”である。各地の田圃は黄金色に染まり、稲の収穫も佳境を迎えているが、その「お米」が主役となった宮中祭祀の大嘗祭(だいじょうさい)が行われてからまもなく1年。お供え物の行方を辿ってみると……。

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 新天皇即位に伴う昨年11月の大嘗祭において、皇居には全国各地の特産物が集められ、神前に「庭積机代物(にわづみのつくえしろもの)」として供えられた。

 今年9月23日付の東京新聞が、情報公開請求で入手した資料を基に報じたところでは、供え物や祝宴で展示するため集められた食品の購入額は429万円。...

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