「雅子さま」公務は積極態勢で「秋篠宮家」にはプレッシャー

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 皇后・雅子さまが心身共に充実した日々を送られている。昨年1年を通じ、さまざまな儀式をクリアされたことが大きく影響している。加えて、国民から祝福を受けられたことも、公務に対して積極的に取り組まれる態勢作りに寄与したという。その一方で秋篠宮家には、国民からの理解という同様のテーマが圧しかかっている。

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肉声は2002年冬が最後

 宮内庁関係者によると、

「コロナ禍がなければ、この春に天皇陛下と共にイギリスを訪問される予定でした。最低でも4泊6日は必要で、それをこなせるほど体調が回復されたということではありました」

「去年5月に即位された雅子さまは代替わり以降、予定されたすべての行事に臨まれました。即位関連儀式や地方訪問が続いた中での『皆勤賞』。中でも去年11月の大嘗祭は過酷だったはずです。中心的儀式の『大嘗宮の儀』でも、陛下が儀式に臨まれるあいだ、近くの小部屋で控えられる。暖房施設などなく、1時間以上に亘って正座の姿勢で臨まれる。儀式そのものは午後6時ごろから午前3時過ぎまでの9時間。普通の人だったら“泣き”が入ってもおかしくないようなものをやり遂げられ、精神的にもかなり回復されたということですね」

 2004年に適応障害と診断され、公務から遠ざかっていた皇后さま。襲ってくる「体調の波」との長い闘いの中で、ドタキャンやドタ出(事前の公式発表がないまま出発される)という場面も繰り返されてきた。

 昨年11月10日、12万人が都心の沿道に詰めかけた祝賀パレードでは、涙をぬぐわれるシーンもあった。頭上には、明治の昭憲皇太后から130年に亘って受け継がれてきた最も由緒ある「第一ティアラ」が輝いていたのだが、

「その場面を紀子さまがご覧になられて、“ティアラがキレイですね”と感想を述べられたようです。紀子さまの中において、『将来への覚悟』を感じ取った周辺も少なくありませんでした」

 それはともかく、昨年12月、雅子さまが56歳の誕生日を迎えられた折に、「(パレードで)多くの国民の皆様から思いがけないほど本当に温かいお祝いを頂きましたことに、心から感謝しております」と公表されたメッセージには、体調の波と向き合う辛い日々から解放されつつある喜びが込められているようだった。

「雅子さまはWithコロナ、Afterコロナを見据えられ、公務について、さらに積極的に取り組む態勢が整いつつあります。もしかしたら会見も……というような感じです」

 雅子さまの肉声は、病気療養に入られる前の02年冬の会見が最後。今年2月、60歳を迎えられる天皇陛下の会見に、雅子さまのご同席を要望する声が取材を担当する宮内記者会から出たものの、実現しなかったという経緯がある。

「祝福のためにパレードを見に来ている国民と、取材のためにやってきた記者と近い距離で対面するのとでは、やはりレベルが違いますよね」

 もっとも、病との闘いは続いているとはいえ、心身共に充実された今を送られているのは間違いないようだ。これだけ回復された理由について、「大きくは2つあります」と解説するのは、別の関係者だ。

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