売れっ子次々独立で大ピンチのオスカー 「5人の若手女優」が救世主になる可能性

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小悪魔的なキャラがとにかく絶妙

 4人目は、主演女優というよりは名脇役になれる可能性のある人材を選んでみた。宮本茉由(25)である。15年から芸能活動を開始し、現在も雑誌『CanCam』の専属モデルとして活躍中だ。と、こう書いてもピンとこない人もいるだろう。ならば、チョウヤ梅酒『TheCHOYA』の新イメージキャラクターに起用され、現在オンエア中のCMで夕暮れの窓辺で静かに梅酒を味わっているクールビュティーな女性といえば、お分かりになるだろうか。CMでは織田裕二とも共演している。昨年6月から流れているイーデザイン損害保険のCMで、ドライバーが抱く疑問の解決策を披露するクルー役を知的に演じているのが彼女なのだ。

 ドラマでは、18年10月クールの作品で当時、事務所の先輩女優だった米倉涼子が主演を務めた『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(テレビ朝日系)で女優デビューを果たしている。米倉演じる小鳥遊のライバル法律事務所の所長秘書・中沢淳美役だったが、小日向文世演じる所長の天馬壮一郎から、彼が気に入らないことがあるたびに飲んでいたワインを体に浴びせられるなどのパワハラを受けていた可哀想な役で、とにかくインパクト大であった。

 その後、今年に入ってからはまず1月クールの『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』(日本テレビ系)に、三浦友和演じる脳神経外科部長・今出川孝雄の美人秘書・玉井静香役で出演し、敏腕秘書だが実はもうひとつの顔を持つ……という意外な役柄で爪痕を残している。さらに7月末から放送の『竜の道二つの顔の復讐者』(フジテレビ系)と8月頭から放送の『妖怪シェアハウス』と2本のドラマを掛け持つ形で出演した。特に後者では小芝演じる主人公の澪が務める雑誌編集プロダクションの先輩若手編集者・柳沙羅役を演じ、小悪魔的なキャラがとにかく印象的だった。

 彼女の魅力は、とにかく凛とした佇まいの中に自然体の柔らかさが同居している点だろう。そして時に“艶っぽさ”を醸し出す“オトナのオンナ”と化すのである。だからこそ、秘書役やホステス役を任せれば、まずハズすことはない。今はこれらの役柄で自分のポジションを確立しつつ、次の展開を模索しておけば、ドラマや映画に欠かせない名脇役になれるのではないだろうか。

 最後の5人目は、姉妹を選んでみた。本田望結(16)・紗来(13)の二人である。姉の望結はなんといっても子役時代に出演した『家政婦のミタ』(日本テレビ系)での末妹役がいまでも印象に残っている。フィギュアスケートの選手としても活動しているため、なかなか女優業に力を入れられない状況ではある。それは妹の紗来も同様で、要は二人とも女優というよりはタレントとしての活躍が目立っていて、情報番組やバラエティへの出演のほうが圧倒的に多い。

 それでもこの二人を選んだのには理由がある。もちろんこれからの期待値もあるのだが、二人の姉でフィギュアスケート選手の真凛(19)の存在が気になるのだ。実は彼女は一時期、二人の妹と一緒にオスカーに所属していたことがあるのである。現在は競技に専念しているが、フィギュアで磨いた表現力は高く評価されており、現役引退後にはぜひ女優転向を……と期待してしまうのだ。

 将来は姉妹3人での共演をという、ワケである。今のところは絵に描いた餅そのものではあるけれども。

 以上、この5人にこれからぜひ注目してほしい。

上杉純也

週刊新潮WEB取材班編集

2020年10月6日掲載

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