価値観共有婚の「石原さとみ」 その役者人生を振り返ってみると…

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あのぽっちゃりしっとりとした「唇」

 女優・石原さとみ(33)の電撃婚について、「さっそく世の男性諸氏は意気消沈し「さとみロス」みたいな状態に陥っているみたいでございます(この~ロスって言葉を目にしますと自分をどこの立場に置いて考えているのかと、疑問符が溢れてしまいます)」と話す徳光正行。「しかし、石原さとみさんに関しましては、すでにそういったものを卓越した存在になっているのでは? と思うのは私だけでしょうか」とも続ける彼が、石原さとみの役者人生を振り返る。

 おめでたい機会にこんなことを言っては無粋かも知れませんが、彼女はこれまで数々の恋愛話を世間にそしてマスコミに提供してくださっていました。

 しかし、のろけるわけでもなく弁明するわけでもなく(不倫じゃないので弁明なんかする必要はないですね)、うまい具合に煙に巻いて素敵な立ち回りをしていたような気がいたします。

「人生を楽しんでいる」

 私は彼女の笑顔を目にする度にそう感じていました。さらに年頃の女性が仕事にも恋にも前向きになって歩んでいる姿勢を見せることによって、多くの女性の共感を得たのではないかとも感じ取れます。
 
「失恋ショコラティエ」でしたでしょうか? 

 あのドラマ辺りからぐっとその存在感を増していきました。

 小悪魔的な可愛さに整った顔立ち、そして決して高くない背丈というまさに絶妙のバランスが彼女の人気を爆発させたように思います。

 石原さとみさんといえば、やはりあのぽっちゃりしっとりとした「唇」(48歳のオッサンが言っている時点で気持ち悪いのは否めません)。当時、少なくない女性のモデルとなったことを記憶しております。

『幕末純情伝』の沖田総司役は随一

 少し遡りまして15年以上前のこと。

「わたしのグランパ」という映画で、不機嫌そうな芝居を見事にこなす新人さんがいるなと感心しながら拝見しておりまして、観賞後すぐにネットで調べたら『石原さとみ』という名前に辿り着き、所属事務所を確認しましたら『ホリプロ』と出ましたので「またしてもホリプロから凄い女優さんが出現した」と唸ったものでした。

 その後「WATER BOYS2」「パズル」なども興味深く拝見していたのですが、どんどん進化してゆくその様に魅了されましたし、演出家として大変厳しくも情熱的なつかこうへいさんのもとで舞台を経験なさったのも飛躍のきっかけになったことでしょう。

 演劇通の友人たちは「『幕末純情伝 龍馬を斬った女』の沖田総司役は歴代女優を比べても、石原さとみが抜きん出ていた」と口を揃えます。

 そして「シン・ゴジラ」におけるカヨコ・アン・パタースン役で「ゴジラ」を「ガッズィーラ」と発音する暑苦しさは、やはりバイリンガルを意識したプロ意識を感じずにはいられませんでした。

 陰では弛まぬ努力をなさり仕事と真正面から向き合っている部分も垣間見え、その結果として過去があり現在があるのでしょうが、天性の光のようなものとの見事な合致が彼女を作り上げているように思います。

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