女性芸人のコメンテーターはなぜ成功しない? グッとラック!「福田麻貴」の期待と不安

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芸人らしくないコメント

「クギヅケ!」も時事ニュースを題材にしており、立派なワイドショーだ。

「上沼さんの番組がどれだけ大阪の視聴者を喜ばせているかは、『えみちゃねる』の降板騒動で明らかになったと思います。彼女こそ、ワイドショーの世界で女性芸人として成功を収めた唯一の例かもしれません」(同)

 表に「スッキリ」(日本テレビ系列・平日・8:00)があるが、ここに近藤春菜(37)の名前がないと訝しく思った方もおられるだろうか。

 彼女のコメントはネットニュースなどで速報され、大きな反響を呼ぶことも珍しくない。だが、番組の公式サイトを見れば、近藤は加藤浩次(51)、水卜麻美(33)と並んでMCとして扱われていることが分かる。

「多くの女性芸人はワイドショーでコメントを求められると、芸人らしさを忘れてしまうのだと思います。例外は松嶋尚美さん(48)で、彼女はズレたコメントをしますけれど、むしろそれが芸人らしくていい。その一方で、レギュラーではありませんが、『ゴゴスマ』で野々村友紀子さん(46)がコメンテーターとして出演すると、こちらはコメントが話題になることがあります」(同)

 だが彼女のクレジットは「芸人」ではない。野々村は1992年、お笑いコンビ「高僧・野々村」でデビュー。だが99年に解散すると、放送作家に転じたからだ。

打倒アンミカ!?

 視聴者に届くコメントをできるという意味では珍しい成功例と言えるのだが、やはり純粋な女性芸人ではない。番組側は「放送作家」とクレジットしているようだ。

「ワイドショー全体を見渡してみると、女性コメンテーターなら『グッとラック!』、『バイキング』(フジテレビ系列)、『ミヤネ屋』(制作:読売テレビ・日本テレビ系列)でレギュラーや準レギュラーとして起用されているアンミカさん(48)の存在感が傑出していたりします。女性芸人は『アンミカに追いつき、追い越せ』を目標に頑張るべきなのかもしれません」(同)

 フジテレビが月1回の放送を行っているお笑い深夜番組「ウケメン」で、かつて福田麻貴は“アンマキ”というアンミカそっくりの女性に扮してモノマネを演じるコーナーを持っていた。

 偶然とはいえ、福田が“打倒アンミカ”の役割を期待されるとなると、非常に興味深いとは言えるだろう。

 ちなみにアンミカも府立住吉高の卒業生であるため、2人は先輩後輩の関係になる。

週刊新潮WEB取材班

2020年9月28日掲載

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