「アンサング…」「K2」 マトリョーシカみたいに出演続く「田中圭」

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ドラマのTBSという看板を復活させた今も…

 田中圭とフジテレビの相性についても考えてしまった。

 田中が若い頃はフジテレビのドラマによく出ていたし、相性も良かった気がする。ブレイク後は「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?」といい、「健康で文化的な最低限度の生活」(カンテレ制作)といい、なんだかパッとしない。

「これは田中圭だよねー」と視聴者を唸らせるような適役ではない感じもする。

 で、TBSの「K2」のほうだが、これは「TBS秋の大接待祭り」の一環だと思っている。TBSは今や「ドラマのTBS」という看板を復活させた。

 視聴率をとれるジャニーズ事務所のアイドルを起用しなくても、十分話題作を作れるようになった。ここ数年であげるとしたら、「カルテット」「重版出来!」「逃げるは恥だが役に立つ」「義母と娘のブルース」「アンナチュラル」「初めて恋をした日に読む話」「凪のお暇」「恋はつづくよどこまでも」「私の家政婦ナギサさん」「MIU404」……そうそう、日曜劇場もね。

 とはいえ、ないがしろにはできない。ちょいちょいジャニーズいれとかんと。松本潤や木村拓哉の視聴率ドル箱中年アイドルはもちろんのこと、今後はもっと若手を起用しないことには、全部日テレにもっていかれちゃう!

 ということで、TBSは大接待祭りを開催。兄や姉にいじめられる役が妙に板についた山田涼介を主演、SixTONESのジェシーを良きポジションに据えて、人気俳優も巻き込んでおけばそこそこイケると踏んだ結果で選ばれし田中圭、という構図に見える。すべて妄想だけど。

 そういえば、2016年にも大接待祭りがあったなあと思い出す。「せいせいするほど愛してる」という不朽の迷作である。

 武井咲と滝沢秀明ということで、オスカーとジャニーズのご機嫌もとり、さらにはティファニーやらジミーチュウやらハイブランドも巻き込んでの大接待。

 簡単にいえば、格差恋愛&不倫&とんちきでベタなドラマなのだが、タッキーが「謎のエアギターシーン」で家のあちこちで身悶えるという、不思議な魔力のあるドラマだった。

 わりと長い尺を使い、アイランド型キッチンの上でうねうねと悶えながらエアギターをお披露目するタッキー、あれが表舞台の最後の姿として記憶されている。

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