「半沢直樹」舞台裏 7年越しになった“オトナの事情”、上戸彩ギャラは「1話400万円」

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「夜の蝶に囲まれて」

 ドラマに花を添える女優でいえば、半沢の妻役を演じる上戸彩の存在は欠かせない。これでもかと激しく火花を散らすバンカーたちの戦いが見所の番組で、唯一の清涼剤ともいえるのが半沢夫婦の掛け合い。私生活でも2児の母として“主婦業”に忙しい彼女は、出演にあたってTBSから三顧の礼で迎えられていたのであった。

 先の芸能デスクによれば、

「結婚して活動が減っても、好感度の高い上戸はCMの露出も多く、数字が取れる女優ですからね。続編の放送に時間がかかってしまい、必ず結果を出さなければいけない局としては、彼女にどうしても出て欲しい。それで所属事務所のオスカーに好待遇を打診したようです」

 具体的にはこうだ。

「子育て中であることを考慮して、撮影はTBSの緑山スタジオで週1回だけ。拘束時間は5時間ほどで、実働3~4時間という条件なのに、ギャラは1話につき400万円前後だそうです。かつて彼女と同じオスカーに所属していた先輩格の米倉涼子でさえ、ドラマでフル稼働して1話あたり450万円ほどですから、破格の待遇といっていいでしょう」(同)

 8月13・20日号でも本誌(「週刊新潮」)が報じたように、タレント流出が続く「オスカー帝国」にあって、事務所の看板女優であり続ける上戸の“恩返し”には、創業者の古賀誠一会長もホッと一息。胸を撫でおろしているに違いない。

 一方、まさに続編の初回で、「施されたら施し返す。恩返しです!」という名言を口にして注目されるのが、半沢の天敵、大和田暁・元常務役の香川照之である。

 従弟の市川猿之助が新たな敵役として出演して一層存在感を増すが、香川はクランクインしてなお、テレビ画面に映らぬところで意気揚々なんだとか。

「まだコロナで撮影が中断する前の3月頃、銀座の超高級クラブで香川さんを見かけましたが、夜の蝶に囲まれてご機嫌でしてね。酒が入って興がのってきたのか、このご時世なのに飛沫をまき散らしながら、ソファーの上で仁王立ちになったり踊ったりしていた。ドラマを彷彿とさせる“顔芸”も健在だったよ」(居合わせた客)

 銀座のネオン街を根城にする事情通によれば、

「彼の銀座通いは有名ですが、ただお姉ちゃんと酒を飲むだけじゃない。超高級クラブでバッタリ顔を合わせたトヨタ自動車の豊田章男社長と意気投合。最後は抱き合うほどだったとか。それが縁となり、香川さんは同社が『トヨタイムズ』の名で展開するCMキャンペーンの顔となり、きっちり仕事を取ったそうです」

 ドラマでは半沢の活躍によって常務から平取に降格させられた大和田も、夜の街では営業活動に余念がないということか。

「事実は小説よりも奇なり」と言うけれど、カメラが回らない世界でも旺盛な「半沢組」の人間模様を知れば、一層ドラマが楽しくなること請け合いなのだ。

週刊新潮 2020年8月27日号掲載

特集「『半沢直樹』テレビには映らない舞台裏」より

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