NEWS23、人気上昇中「山本恵里伽アナ」はどこが凄いのか 実はドラマ出演も経験…

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意外な一面

 そんな山本アナの最大の魅力は多くの視聴者も指摘している、アナウンサーにとって最も大切な武器ともいえる“声”だろう。

 その若さでいったいどうやって身につけたのかと思えるほどの独特の低い声が、視聴者にとってとにかく印象に残る。落ち着いたアナウンスなので、ニュースの内容も説得力がより増す。

 また、原稿を読む技術もかなり高い。ニュースキャスターといえば、感情を入れずに淡々と事実だけを伝えることが求められるが、彼女はその基本を踏まえつつも、単にニュースを読んでいるわけではない。原稿に書いてあることをよく理解し、その内容を表情や声に乗せて伝えている。原稿を読むときの微妙な抑揚の違いが絶妙なのだ。

 簡単に言ってしまえば、ニュースの背景を彼女なりに理解し、伝え方を工夫している……ということなのだが、思わず、「もっとこの人にニュースを伝えてもらいたい」と思ってしまうほど、お見事なのだ。

 逆に原稿読みの際は声が低いが、いわゆるそれ以外のフリートークの場面では、やや高めになる。そのギャップがたまらないことも指摘しておこう。そして山本アナといえばやはりその美貌だろう。ハーフではないのに一見ハーフと見間違えてしまうほどのエキゾチックな雰囲気を醸し出しており、可愛い系か美人系かに分けるのなら、間違いなく美人系だ。しかもクール系の色白美人である。

 と、こう書くと彼女のことをよく知らない人は、少しきつい性格の女性と思われてしまうかもしれない。話は少々逸れるが、例えば人気の女優や女性タレントにも“クール系美人”は珍しくない。だが、その中には“品”という部分で?マークがつく人も少なくない。

 実はこの品が感じられるか感じられないかが、女子アナとしては重要なところなのである。山本アナの場合、さらに“清楚感”があることもポイントなのだ。さきほどフリートークの際の声のトーンのことを書いたが、まさにフリートークのときに見せる自然な笑顔が清楚感に溢れていて生き生きとしていて可愛いのだ。普段のニュースを読む際の凛々しい表情との、これまたいい意味でギャップがあるのだ。そんな山本アナの品のある笑顔には人を癒す力がある。

 山本アナの意外な一面も紹介しておこう。入社後、一貫して報道畑を歩んできているが、なんとゲストという形でドラマにも出演経験があるのだ。

 それはまだ入社2年目のこと。出演したのは4月クールに放送された日曜劇場「小さな巨人」である。警視庁本庁と所轄の確執や警察内部の権力争いを描いた硬派な作品だったが、このドラマの第4話に記者役で登場していた。今思えば納得も納得という配役であった。

 最後に「NEWS23」での山本アナの仕事ぶりについて触れておこう。小川アナの圧倒的な存在感に対して、当初は控えめな感じがしていた。ただ、バトンを受け取ったことで責任感を持って堂々と務め上げており、これまでより一回りも二回りも大きく見えている。そして番組最後に発する、視聴者に寄り添ったコメントも的確だ。

 報道番組のメインを張っているということは、局の顔であることを意味する。恐らく毎日凄まじいプレッシャーと戦っていることと推察するが、そのプレッシャーに負けず、小川アナが帰ってくるまでNEWS23」の灯を守り続けてほしい。もうメインキャスターに就任しても誰もが納得するだろうが、この若さで大役を任されると、その後がかえって大変なこともある。

 それなら、一度記者職を経験したのちに本当に報道番組のメインキャスターに就任という流れが一番良いかもしれない。

上杉純也

週刊新潮WEB取材班編集

2020年8月26日掲載

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