不況だとヒュンダイのトラックが売れる理由…韓国サラリーマン40代で肩叩きの悲劇

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結局、日ごろの行いが疑惑の元凶

 しかし、最新型のヒュンダイ・ポーターには最下級グレードといえども、ユーロ6対応エンジン及び尿素SCRシステム(ディーゼルエンジン車のNOx後処理の決定打と言われている)、6段マニュアルミッション、エアコン、パワーウィンドウ、集中ドアロック、MP3オーディオ、USB端子、リア コーナーソナーセンサーなどの最新装備がふんだんに盛り込まれている。必要のない装備を大量に押しつけられているという被害者意識も生まれてしまうが、冷静に見れば不当な価格つり上げと断定して騒ぐ話でないことは確かである。

 以前からヒュンダイがその利益の大半を、決して大きくない韓国市場で稼ぎ出してきたのは周知の事実である。さらに市場を寡占しているヒュンダイ自動車の労働者が貴族労組と呼ばれるくらいに高収入を得ていながら、まだ足りないとばかりにストを繰り返しているのも他の韓国民の目から見て好ましいものではない。

 ヒュンダイはなぜあれだけストをしているのに儲かっているのかと疑惑と嫉妬の入り混じった視線を送る韓国人も少なくない。

 何よりも1トントラックを買って事業をやろうとしている人々は、たった一人で生き残るのに必死な状況であるのだから。

おさぴょん
会社員として働く傍ら、2002年より韓国の雑誌でライターとして活動中。主に韓国、台湾、タイなどの自動車産業やエンタメについての記事を配信している。

週刊新潮WEB取材班編集

2020年8月24日掲載

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